Atlético、辛うじて準決勝進出

Atléticoは今シーズンのホーム開幕戦でZlín相手に0 - 2で敗れたが、チェコの地で挙げた4ゴールが効き準決勝へ進出した。準決勝の対戦相手はOFK Belgradeで、初戦は7月28日にセルビア・モンテネグロの地で行われる。
試合はサポーターが望むような展開にはならなかった。試合開始早々Nanoが負傷しピッチを去ることを余儀なくされ、その直後にZlínに先制を許したためスタジアム全体に緊張が走った。このチェコのチームはプレッシャーを掛け続け、反則で止める場面も多く見られた。特に先制してからはAtléticoを中盤で自由にさせず、攻撃の形を作らせなかった。結局前半はAntonio Lópezのクロス(PaunovicもNovoも届かず)とMusampa のシュート(枠外へ外れる)くらいしかチャンスはなかった。
後半、Atléticoは同点ゴールを奪うためにAguileraとFernando Torresを相次いで投入。Torresには3度得点チャンスが訪れたが、最初のはシュートが枠を外れ、72分と75分のチャンスはいずれも相手キーパーであるBaranekのファインセーブによって阻まれた。このTorresに訪れたチャンスの間にはMusampaのシュートがポストに弾かれ、そしてその直後にフリーキックからKrocaにヘディングを決められ2点目を許してしまった。
この日のAtléticoは運も全くなく、最後の5分間にコーナーキックからヘディングを放つものの、PabloのもTorresのも枠を外れた。結局試合はそのまま終了。Atléticoは1st legのアドバンテージにより辛うじて準決勝へと駒を進めることができた。

得点経過
0-1, m.11: ゴール正面からMalarがLeo Francoのゴールを破る
0-2, m.70: LickaのフリーキックをKrocaが頭で合わせる


試合後の監督、及び選手のコメント
  • César Ferrando監督 : 「全くチームにならなかった」
    「誰もがこの試合で素晴らしいプレイを見せたいと考えていたが、消極的な試合の入り方をしてしまった。この試合に関して私は全く満足できないが、サッカーにはこういうこともある。私たちは明らかなリードを持っていたが、この試合では堅かった。周囲もナーバスになっていた感じがする。選手たちの動きはバラバラで全くチームになっていなかった。しかし重要なのは次へ進めたことだ。Fernando Torresは練習に復帰したばかりだったが動きは比較的良かった。得点にはならなかったものの3度もチャンスを迎えたしね。」
  • Leo Franco : 「そのうち良い状態のAtléticoが見られるよ」
    「僕たちはチームとして走り出したばかりだ。そのうち状態が良くなったAtléticoが見られるはずだ。今からは全ての面で良くしていかなければならない。特にセットプレイでの守備は重要だろうね。チームを修正していくためにはこの試合のことは忘れてはいけないだろう。とにかく次に進むという最低限の目標を達することができて良かったよ。もちろん次のラウンドではもっと良いプレイをしなければならないし、チームとしても機能させていかなければならない。それにしてもここまで苦しむとは思わなかったよ。」

Copa Intertoto 3a Ronda (vuelta) : Atlético vs F.K. Zlín (Vicente Calderón - Madrid)

Atlético
0 0 前半 1 2
F.K. Zlin
0 後半 1
GK 25 Leo Franco 《1》
DF 21 Perea 《1》
5 García Calvo 《1》
22 Pablo 《1》
3 Antonio López 《2》
MF 14 Simeone 《1》
10 Jorge 《1》
(9 Fernando Torres 《2》, m.53)
24 Novo 《1》
(15 Aguilera 《1》, m.52)
18 Ibagaza 《1》
17 Nano 《-》
(8 Musampa 《1》, m.8)
FW 20 Paunovic 《1》
     
監督   César Ferrando 《2》
メンバー
GK 1 Baranek 《3》
DF 18 Janicek 《2》
5 Kroca 《2》
25 Svach 《2》
23 Hubacek 《2》
MF 13 Cervenka 《2》
8 Lasota 《2》
16 Djuka 《2》
(21 Dobes 《2》, m.80)
12 Vrtelka 《2》
FW 9 Malar 《3》
(28 Lukastik 《2》, m.72)
11 Cincala 《2》
(7 Licka 《2》, m.52)
     
監督   V. Palicka 《3》
得点 Malar (m.11)
Kroca (m.70)
Novo (m.34)
Aguilera (m.62)
García Calvo (m.83)
警告 Svach (m.7)
Vrtelka (m.21)
退場
主審:Kessler Jorg (ドイツ)《2》

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