AtléticoがLiga開幕戦で快勝!

このCésar FerrandoのAtléticoは良いものに仕上がっていた。Atléticoは良いサッカーをすることを心掛けたものの、Málaga相手にゴールラッシュをすることを逃してしまった。Ibagazaが試合をコントロールしFernando Torresの前線で動き回ることでAtléticoはリズムをつかんだが、MálagaキーパーCalatayudがゴールラッシュを防いだ。
Atléticoは試合開始からピッチを支配した。さらにMálagaディフェンスのまずい動きも手伝って多くのチャンスが生まれた。しかし最後の一押しが無かったため均衡が破れなかった。最初のチャンスはSimeoneからFernando Torresへのロングボールから生まれたが、Torresがボールをうまくコントロールできず、ヒールキックは枠を外れた。その後もColsaがエリア内でプレスをかけ、こぼれ球に対してボレーシュートを見せたがCalatayudに防がれ、さらに弾かれたボールをTorresが押し込もうとしたがバーを叩いてしまった。
しかしながら観客席に苛立ちは見えなかった。得点こそ奪えていなかったものの試合は完全に支配していたからだ。誰もが先制点は時間の問題だと思っていた。そして前半終了間際にその瞬間がやってきた。左サイドを突破したMusampaが中央のIbagazaへパスを出し、左足で放たれたIbagazaのシュートはポストに弾かれたが、そのボールがCalatayudの手に当たりゴールへと吸い込まれた。前半の最後に良いサッカーを見せていた報酬が入った形となった。
こうしてAtléticoは落ち着いてハーフタイムを迎えることができたが、後半も戦い方を変えることはなかった。そして49分に試合を決定付けるゴールを挙げた。Simeoneが相手陣内でボールを奪うとFernando Torresへスルーパスを出し、それを右足で流し込んだ。''El Niño''がようやく素晴らしい動きに対するご褒美を得た。
試合展開からこの得点後は勝敗よりもAtléticoが何点取るかに焦点が移った。Colsaはゴールを決めたもののこれは明らかなオフサイドであり、Fernando Torresがエリア手前で抜け出そうとしたがFernando Sanzに止められた。しかしこれらのチャンスを逃したにも関わらずAtléticoは楽に勝利を手にすることができたと言えるだろう。

得点経過
1-0, m.45: 左サイドを突破したMusampaからパスを受けたIbagazaが左足でシュート。ポストに弾かれるも跳ね返ったボールがCalatayudに当たりゴールマウスへ
2-0, m.49: 相手からボールを奪ったSimeoneがそのまま持ち込んでスルーパスを出し、Fernando Torresが右足で流し込む


試合後の監督、及び選手のコメント
  • César Ferrando監督 : 「お願いしますよ、と言っただけだ」
    「Atléticoにはネームバリューがある選手はいないが献身的な働きをしてくれる男たちがいる。今日の試合でもそのことが表れていただろう。主審は私のところに来て座るように言った。私はそれに対してお願いしますと言っただけだ。それ以上審判については話したくない。ただお願いしますと言っただけで次のAlbacete戦のベンチに入れないとしたらそれは不公平だ。しかし私がベンチではなく観客席から勝利の瞬間を見届けたことは事実だ。」
    「誰もが良いプレーをしたいと思っているだろう。勝利でスタートできたことはとても重要なことだ。Zaragoza戦以来私たちは良くなってきており、チームとして機能してきている。今後も少しずつチーム力を高めることができるだろう。良い選手が数多くいるわけだからね。私たちは1トップで臨んで2点を奪い、その後2トップにしたが得点は奪えなかった。しかしどちらも機能していたと思う。私たちは素晴らしい試合を展開し、14本もシュートを放つことができた。文句無しの試合だったね。」
  • Gregorio Manzano監督 : 「Atléticoは偉大なチームだ」
    「Atléticoの勝利は妥当だ。結果は彼らのプレーが直結したものだ。最初は彼らに運が無く失点することが無かったが、先制点はこちらに運が無かった。あの場面はこの試合を大きく左右するもので、もし0 - 0のままハーフタイムに突入していれば展開も変わってきたかもしれない。ただゴール自体はAtléticoがここまでやってきたことに対する報酬だったと思う。Atléticoはかなりチームとして整備されていたように見えた。偉大なチームだ。特に驚かされたのがフィジカル面での強さだ。相手は私たちよりも動き回り、強さを見せていた。良い選手がとても多い。Calderónはどんな監督にとっても特別なスタジアムだろう。Atléticoには素晴らしいサポーターがついているからね。Atléticoに対する特別な感情はもう無いよ。今日のMálagaは私がLigaで見たかったものではなかった。ボールを自陣で失うことが多く、Atléticoは高い位置から攻撃を始めることが可能だった。」
  • Salva : 「気持ちが昂ぶったよ」
    「ピッチへ出て行く際に聞こえてきた声援によって僕の気持ちはかなり昂ぶった。チームは最初の目標を達成し、また多くのチャンスを作ることができた素晴らしい内容の試合を展開できた。Torresとのコンビはやりやすく、良いプレーができたと思っている。Málagaは僕にとって特別なチームであり、だからこそ最大限の力を出して戦わなければならなかった。先制点は重要な時間帯に入り、彼らにとっては運が無かったと思う。」
  • Colsa : 「もっと点が入っていてもおかしくはなかった」
    「個人的にはもっと点を取れて、点差が開いた結果が望ましいと思っている。でも一番大事なのはチームの勝利だ。僕たちは多くのチャンスを作り、そして決めなければならないものを外した。でも前向きにいかなければならない。相手にほとんどチャンスを作らせなかったことはとても重要なことだ。このようなことを続けていくことが大切だし、そしてさらにチャンスを生かせるようにしていかなければならない。」

Liga Jornada 1 : Atlético vs Málaga (Vicente Calderón - Madrid)

Atlético
2 1 前半 0 0
Málaga
1 後半 0
GK 25 Leo Franco 《3》
DF 21 Perea 《4》
5 García Calvo 《3》
22 Pablo 《3》
12 Sergi 《3》
MF 4 Colsa 《3》
14 Simeone 《3》
(23 Luccin 《3》, m.63)
10 Jorge 《3》
(19 Salva 《3》, m.62)
18 Ibagaza 《4》
8 Musampa 《3》
(3 Antonio López 《3》, m.81)
FW 9 Fernando Torres 《3》
     
監督   César Ferrando 《3》
メンバー
GK 13 Calatayud 《3》
DF 26 Alexis 《1》
19 Fernando Sanz 《2》
5 Juanito 《1》
12 Valcarce 《2》
MF 21 Miguel Angel 《1》
18 Leko 《2》
(9 Amoroso 《1》, m.56)
15 Manu 《1》
22 Juan Rodríguez 《1》
20 Duda 《2》
(16 Luque 《2》, m.78)
FW 29 Geijo 《1》
(10 Edgar 《2》, m.56)
     
監督   Gregorio Manzano 《2》
Calatayud -O.G. (m.45)
Fernando Torres (m.49)
得点
Sergi (m.23)
Salva (m.68)
警告 Leko (m.31)
Fernando Sanz (m.37)
Duda (m.54)
Juan Rodríguez (m.66)
César Ferrando (監督) (m.52) 退場
14 シュート数 4
6 枠内シュート数 1
0 P.K. 0
4 オフサイド 1
3 コーナーキック 3
18 反則数 21
56% 支配率 44%
主審:Iturralde Gonzalez 《1》

(名前横の数字はMUNDO DEPORTIVO紙による採点 - 4:優 3:良 2:可 1:不可)

Atlético 1 - 0 Málaga : ポストに当たったIbagazaのシュートがCalatayudに跳ね返って枠内へ