SalvaがAtléticoを勝利へ導く

AtléticoはLevante戦での教訓を生かしたようだ。チームは守備面で素晴らしいパフォーマンスを見せ、そしてSalvaが挙げた得点を守り切った。
この試合の相手であるVillarrealはIntertoto杯決勝で苦杯を舐めさせられた相手だった。Vicente Calderónで行われた第2戦でAtléticoは挽回し同点に追い付いたが、結局P.K.戦によって敗れた。
この日は攻撃面ではSalvaが主役だった。試合開始早々この試合がデビュー戦のMolineroが起点となってSalvaがチャンスを迎えたが、先制点を奪うことはできなかった。その後試合は一進一退の攻防が続き、Villarrealにゴールを脅かされることもあったが、最大のチャンスであった15分過ぎのSennaのフリーキックはLeo Francoが防いだ。そして前半終了間際にAtléticoが先制点を奪った。Luccinのパスを受けたMusampaが左サイドを抜け出し、折り返したボールにSalvaが合わせた。
後半は先制点を奪った勢いを失わず、前半以上に攻勢に出た。51分にはPabloがReinaに弾かれる惜しいヘディングも放った。しかしチームが機能し始めた矢先に暗雲が立ち込めた。センターサークル内でAguileraとLuccinが交錯し、両選手とも負傷してしまったのだ。Luccinは即座に交代し、Aguileraも5分程出続けたが結局交代する羽目になってしまった。
悪いことは重なるようで、この試合でも審判の判定には恵まれなかった。主審のLosantos Omarは警告に値しないと思われるPereaのプレーに対してイエローカードを提示し、これが2枚目だったPereaは退場させられることになってしまったのだ。
この退場劇の直前、Torresが惜しいチャンスを外していた。また退場劇の直後にはGuayreがビッグチャンスを迎えたが、最初のシュートはバーに当たり、跳ね返ったボールを再びシュートするも今度はLeo Francoに阻まれた。そして終了間際の93分にはFernando Torresが再びチャンスを迎えたものの、PeñaがVillarrealゴールをギリギリのところで守った。
Atléticoは守備陣の頑張りによってCalderónで再び勝ち星を得ることはできた。しかしながらLuccinとAguileraが負傷し、Pereaが退場させられるという代償を払うことになってしまった。

得点経過
1-0, m.42: 中央からのLuccinのスルーパスを左サイドで受けたMusampaが折り返し、Salvaが頭で合わせる


試合後の監督、及び選手のコメント
  • César Ferrando監督 : 「後半は私たちの方が良かった」
    「この試合はかなり苦しい試合になってしまった。私たちは良いプレーができていなかったからね。ただ終了間際は試合をコントロールすることはできていたが。少しでも隙を見せたらVillarrealに同点にされることは分かっていた。だから選手たちには最後まで絶対に気を抜かないよう言っておいたんだよ。このクラブは大きなことを成し遂げるだけの力があるチームで、だからこそ良いプレーを見せたいと思っている。前半の私たちは良いプレーができなかったが、前半は私たちが相手を上回っていたと思う。これで特定の選手が居なくても問題は無いことは示せたと思う。このスタジアムの観衆はもう少し選手たちに敬意を払ってほしいと思う。最初からうまくいかなくても試合中に修正していけばいいんだからね。(José Mariに対するPabloのプレーはP.K.かどうかに関しては)先日のLevante戦での怪しい判定と同じく今回もきちんと見たわけではない。大事なことは私たちはここまで勝ち点10を得ていることだ。プレー自体はもう少し良くしていかなければならないけどね。」
  • Manuel Pellegrini監督 : 「主審は明らかなP.K.を見逃した」
    「序盤のいくつかのプレーはこの試合を左右するものだった。前半のVillarrealは比較的良かったと思う。そして私のチームは先制点を奪おうと必死で戦ったが、結果は逆に1 - 0とリードされた形での折り返しとなってしまった。結局序盤でリードを奪えなかったことが最後まで響いてしまったと思う。(José Mariに対するPabloのプレーはP.K.かどうかについては)あれは間違いなくP.K.だと思うし、あれを取らなかった主審の考えが分からないよ。PabloはJosé Mariを引きずり倒し、そして彼は最後の選手だった。主審は見ていたはずだが何も取らなかった。あのプレーがP.K.であることは疑いの余地も無いが、Villarrealが他にも決定的なチャンスを逃していたことも事実だ。」
  • Salva : 「忘れられない日になるだろう」
    「僕たちは良いうまく試合をコントロールできなかったが、先制点によってリズムが良くなった。ボールの回りも良くなったと思うよ。他の選手がCalderónでのプレーにプレッシャーを感じているのかどうかは分からない。でも僕自身はここでプレーできることを光栄に思う。この試合は僕にとって1部通算150試合目で、ゴールも挙げられた。この試合は特別なもので、素晴らしい結果になったよ。今シーズンはAtléticoのためのストライカーになりたかったから今日は忘れられない日になるだろう。このゴールがきっかけとなって量産でできればいいね。チームが1トップと2トップのどちらでいくべきかを語ることはしたくないよ。そんなことを言ってもチームにメリットが無いからね。」
  • Molinero : 「このようなデビューを夢見ていた」
    「Calderónでの初めての試合だったこともあり最初は少し緊張したけど、チームメイトのサポートもあり試合に入っていくことができた。前半はVillarrealの方が良かったけど、先制点を境に僕たちは盛り返し、最終的に勝利することができたと思う。監督にはこの試合では練習どおりやり、そしてチームの勝利の貢献できるようなプレーをができれば良いと言われていたんだ。」
  • Musampa : 「サポーターに謝罪するよ」
    「僕たちは良いプレーができていなかったのでサポーターがブーイングをするのは当然だった。ただ先制点の直後にやった僕のパフォーマンスがサポーターに誤解されてしまい、彼らは僕に対して特に厳しかった。誤解を招くような行動を取ったことに対してサポーターに謝罪したい。試合中の問題はピッチの中でしか解決できない。そして後半は良いプレーを見せることができたので、最後はサポーターもブーイングをやめて拍手を送ってくれた。ゴール直後のパフォーマンスに関しては僕自身も苛立っており、思わずやってしまったことなんだよ。僕自身は監督の信頼を得ていると思っているので自信を持ってプレーしている。(試合そのものに関しては)序盤は彼らが優勢だったが僕たちが先制したことで流れは変わり、最終的に勝利を手にすることができたんじゃないかな。」

Liga Jornada 5 : Atlético vs Villarreal (Vicente Calderón - Madrid)

Atlético
1 1 前半 0 0
Villarreal
0 後半 0
GK 25 Leo Franco
DF 26 Molinero
22 Pablo
21 Perea
12 Sergi
MF 15 Aguilera
(24 Novo, m.59)
23 Luccin
(7 Sosa, m.54)
4 Colsa
(14 Simeone, m.77)
8 Musampa
FW 9 Fernando Torres
19 Salva
     
監督   César Ferrando
メンバー
GK 25 Reina
DF 17 Javi Venta
22 Peña
2 Gonzalo Rodríguez
24 Armando Sá
MF 6 Josico
(26 Arzo, m.84)
19 Marcos Senna
21 Battaglia
(4 Cazorla, m.60)
14 Héctor Font
FW 23 José Mari
(7 Guayre, m.61)
5 Forlán
     
監督   Manuel Pellegrini
Salva (m.42) 得点
Molinero (m.15)
Perea (m.79)
Perea (m.85)
警告 Gonzalo Rodríguez (m.35)
Marcos Senna (m.60)
Arzo (m.89)
Perea (m.85) 退場
11 シュート数 11
3 枠内シュート数 1
0 P.K. 0
6 オフサイド 1
4 コーナーキック 6
16 反則数 17
52% 支配率 48%
主審:Losantos Omar


Atlético 1 - 0 Villarreal : Luccin → Musampa → Salva