鬼門のAnoetaでKovacevicにやられる
Anoetaで勝つ手段はないのだろうか。Atléticoはここまで未勝利で最下位のReal Sociedadと対戦したが、Kovacevicとポストによって今回も手ぶらでSan Sebastiánを後にすることになってしまった。 César Ferrando監督は試合前から故障者などのことは考えないようにしていると語っていた。確かにスタメンにはSalva, Luccin, Perea, Ibagazaの名が無かったが、代わりの選手も問題なくやってくれるはずだということを強調していた。この試合でも守備の良さは見せてくれた。しかしながら攻撃面で工夫が見られず、ゴール欠乏症に陥っていた。そのためReal Sociedadは1点挙げればで十分となってしまった。確かに終盤Atléticoはポストに弾かれる惜しい場面はあったが。 試合そのものは前半は拮抗していた。互いに試合の流れをつかみきれず、両チームともに惜しいチャンスを逃していた。Atléticoにとって最も惜しかったのはMusampaのクロスにJorgeが頭を合わせた場面だろう。しかしシュートはわずかに外れた。先制点を挙げるまでのReal Sociedadにとっての惜しい場面はColsaに当たったボールがもう少しでオウンゴールになりそうだったというものだろう。 Atléticoはこの試合でAnoetaでのジンクスを破ろうとした。しかしながらReal Sociedadがこの試合で迎えた最初のチャンスをKovacevicが決めたことで、前半の流れを考えるとこの悪い流れを断ち切ることが困難になってしまったように見えた。 後半に入って交代を行ってからFerrandoのチームは別物になり、試合をコントロールできるようにはなった。Real SociedadのチャンスはNihatのフリーキックくらいで、これはLeo Francoが防ぎコーナーへと逃れた。その他の時間帯はほぼAtléticoが支配をしていたが、決定的な場面を作るまでには至らなかった。ただ惜しくも決まらなかったものの85分のJorgeの意表を突くフリーキックによってAtléticoの攻撃のリズムは良くなった。そしてその5分後にはAntonio LópezがTorresの完璧なパスを受け決定的な場面を迎えたが、シュートはポストに嫌われてしまった。それでも試合を諦めないAtléticoは攻撃の手を緩めなかった。そして終了直前にPabloがエリア内でLuiz Albertoに押されたが、主審のPuentes LeiraはP.K.を取らず、そのままタイムアップを迎えた。これでLigaでのAnoetaでの試合は10試合戦って依然として未勝利のまま(2分8敗)となった。この地でのAtléticoの唯一の勝利は99-00シーズンのCopa del Reyだけという状況が続いている。 Ligaはこれで2週間間が空き、次の試合はVicente CalderónでのRacing戦である。この試合までには故障者の復帰も見込まれることもあり、Intertoto杯のVillarreal戦や開幕戦のMálaga戦のようなパフォーマンスを再び見せてくれることを期待したい。 得点経過 1-0, m.41: Karpinの右からのセンタリングにファーサイドでKovacevicが頭で合わせる |
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