Salvaが勝ち点1をもたらす

試合終了8分前のSalvaの得点によりAtléticoは引き分けに持ち込むことができた。しかし勝利することを目標としていた試合を勝ち切れず、手放しで喜べるような結果には至らなかった。この試合でBraulioがCalderónでの公式戦デビューを飾り、Salvaのゴールにつながるヘディングを見せた。
ZaragozaがVicente Calderónを訪れるのは6ヶ月振りのことだが、今回はZaragozaが勝ち点で2点上回った状態だった。前回の対戦では試合終了間際にToledoが立て続けに2点を奪い、Zaragozaに勝利をもたらしたが、今回は得点を挙げるまでに長くは掛からなかった。試合開始から2分でSavioが先制点を挙げたからだ。Atléticoにとっては最悪の立ち上がりとなってしまったが、その悪い流れに拍車をかけたのが主審のLizondo Cortésだった。特に最初の15分間の判定は不可解なもの多く、試合をコントロールできていなかった。そのためZaragozaも反則でAtléticoの攻撃を食い止めることが多く見られた。判定基準も曖昧で、Fernando TorresのMilitoに対する反則は警告が与えられたが、逆にMilitoのTorresへの後ろからのタックルには警告はなされなかった。またTorresの反則直後のMilitoのエリア内での反則を取らず、AtléticoにP.K.のチャンスを与えることはしなかった。ただ今回はAtléticoに対して不利な判定が目立ったが、他の試合では逆のことも起こるため、運がなかったと考えるしかないだろう。
後半に入り、Ferrando監督は頭からColsaをSimeoneに代えて投入し、15分後にはNovoを下げてJorgeを入れた。この辺りからチームの動きは良くなったが、Luis Garcíaの守るゴールを割ることはできなかった。Perea, Salva, Colsaがシュートを放つもいずれもゴールの枠をわずかに捉えることができなかった。一方のZaragozaも追加点を奪うチャンスはあったが、シュートに正確性を欠き決めることはできなかった。特にDrulicのヘディングはポストに弾かれるという惜しいものだった。しかしBraulioが登場したことで試合は動いた。投入直後、Aguileraのクロスに頭で合わせ、これはLuis Garcíaに防がれるが、詰めていたSalvaがこぼれ球を押し込み同点弾が生まれた。同点になってからはAtléticoがペースをつかんだが、TorresのシュートがLuis Garcíaに阻まれるなど、勝ち越すまでには至らず、結局試合はそのまま終了した。

得点経過
0-1, m.2: カウンターから抜け出したSavioがそのままエリア内まで進入し、Leo Francoのゴールマウスを破る
1-1, m.82: AguileraのセンタリングをBraulioがヘディングし、これはLuis Garcíaに止められるもこぼれ球をSalvaが押し込む

Liga Jornada 10 : Atlético vs Zaragoza (Vicente Calderón - Madrid)

Atlético
1 0 前半 1 1
Zaragoza
1 後半 0
GK 25 Leo Franco 《2》
DF 15 Aguilera 《2》
22 Pablo 《3》
21 Perea 《2》
3 Antonio López 《2》
MF 24 Novo 《2》
(10 Jorge 《2》, m.61)
7 Sosa 《2》
(28 Braulio 《3》, m.80)
14 Simeone 《1》
(4 Colsa 《1》, m.46)
17 Nano 《1》
FW 9 Fernando Torres 《2》
19 Salva 《2》
     
監督   César Ferrando 《2》
メンバー
GK 13 Luis García 《3》
DF 14 Ponzio 《2》
(4 Cuartero 《-》, m.86)
5 Alvaro 《2》
6 Milito 《3》
12 Toledo 《2》
MF 17 Movilla 《3》
26 Zapater 《2》
7 Galletti 《3》
(15 Oscar 《1》, m.74)
8 Cani 《1》
10 Savio 《3》
FW 9 Villa 《2》
(18 Drulic 《2》, m.53)
     
監督   Víctor Muñoz 《2》

Salva (m.82)
得点 Savio (m.2)
Fernando Torres (m.8)
Aguilera (m.20)
Pablo (m.41)
警告 Zapater (m.16)
退場
14 シュート数 8
5 枠内シュート数 1
0 P.K. 0
8 オフサイド 2
2 コーナーキック 3
21 反則数 28
53% 支配率 47%
主審:Lizondo Cortés

(名前横の数字はMUNDO DEPORTIVO紙による採点 - 4:優 3:良 2:可 1:不可)

Atlético 0 - 1 Zaragoza : Villa → Savio
Atlético 1 - 1 Zaragoza : Aguilera → BraulioのシュートをLuis Garcíaが弾く → Salva