ZaragozaにVicente Calderónからの無事の生還を許す

Atlético de Madridは新たなシーズンをVicente Calderóでスコアレスドローという形でスタートし、ZaragozaにVicente Calderónからの無事の生還を許してしまった。特に前半に再三再四訪れた決定機を決めていれば、Carlos Bianchiのチームが勝ち点3を獲得するのに問題なかったはずだ。Atléticoは決定力に欠け、さらに後半は前半酔うなリズムでプレーできず、逆にピンチを招く場面も見られた。

前半はAtlético de Madridにとって得点チャンスの宝庫だった。Carlos Bianchiのチームは最初からピッチを支配し、相手に自分たちのプレーをさせず、相手キーパーCéarを何度となく脅かした。
Kezmanはそのほとんどの最後の数メートルに絡んだ選手だった。彼に最初のチャンスが訪れたのは開始から6分経った段階でのことで、MovillaのミスによりCésarとの一対一の局面を迎えた。しかしシュートは枠を捕らえられず、先制点を期待した観客を落胆させてしまった。
Atléticoは相手を圧倒し、ゴール手前までは得点に結び付きそうな形を数多く創り出した。特にサイドからの攻撃は機能していた。しかし最後の詰めだけがうまくいかなかった。
CésarはAtléticoにとって大きな壁となって立ちはだかった。そして逆にカウンターからZaragozaにもビッグチャンスが訪れる。しかしEwerthonのパスを受けたSergio Garcíaのシュートは無人のゴールを捕らえられず、客席へ放ってしまった。
Iturralde Gonzálezの仕事ぶりはそのそもあまり良くなく、Atléticoの攻撃に水を差す判定も見受けられていたが、最大のミスジャッジはEwerthonがGabiに対して反則された直後に報復のような形で蹴りを入れたにも関わらず、そのことに対して抗議したGabiを警告処分にしてしまったことだろう。
その後Kezmanに新たなチャンスが訪れたが、これも最初のチャンスと同じような結果に終わった。左サイドで良いプレーを見せたPetrovが折り返しKezmanがシュートしたが、ポストが彼の初得点を許してくれなかった。その直後にはFernando Torresにも絶好のチャンスが訪れたが、これはCésarによって防がれてしまった。
前半は防戦一方のZaragozaだったが、後半は違った面を見せた。そのためAtléticoは押し込まれる場面も目立つようになった。しかしそれでも攻撃できなくなったわけではなかった。そしてこのような試合展開でIturraldeが再び誤審をしてしまう。Alvaroが明らかに手でボールを意図的にクリアしたにも関わらず警告処分をせず、すでにカードを貰っていたAlvaroの退場を見逃してしまった。さらにその後のAtléticoのゴールはオフサイドの判定によって認められなかった。
ZaragozaはLeo Francoのゴールを次第に脅かすようになり、それは時間の経過とともに増していった。Leo Francoの最大のハイライトはロスタイムのZapaterのシュートを防いだことだっただろう。それ以外のチャンスでは前半のAtléticoと同じように精度に欠け、ゴールを挙げることはできなかった。
AtléticoはBianchiが行った交代後もプレーに進境は見られなかった。前半から飛ばした影響で終盤は疲労の色を隠せず、試合を支配することができなかった。結局試合は両キーパーの活躍もあり、無得点で終了した。


試合後の監督、及び選手のコメント
  • Carlos Bianchi監督 : 「引き分けてもそんなに心配することは無い」
    「1つの試合で2試合見た感じがしたよ。前半私たちは多くの得点チャンスを作ったが、ものにできずZaragozaに息つく間を与えてしまった。後半は同じようなプレーができず、相手ゴールに迫る回数が減り、ボールを相手と共有してしまった。得点チャンスを作ることは時間とともに厳しくなっていった。私たちはこれからのために悪かった点を修正していかなければならない。悪い時間帯の割合が減らせるようにね。まだ37試合残っており、引き分けという結果そのものはそんなに気にしなくてもいいだろう。Zaragozaと戦う前と同じ夢を抱き続けていきたい。」
  • Vícto Muñoz監督 : 「後半は良かった」
    「前半はAtléticoの前に自分たちのサッカーをさせてもらえなかった。うちのチームはきちんとしたサッカーをプレーすることでリズムをつかむが、パスが3回繋がることが無かった。これはAtléticoのプレスに負けていたからだ。彼らは私たちにスペースを与えず、ミスを誘っていた。Atléticoは少なくとも3,4回は得点チャンスを作ったが、私たちにも明らかなのがSergioに訪れた。後半はZaragozaの方が良かったと思うが、勝利を得るには足りなかった。チームスタッフのおかげでCésarがプレーできたことには本当に感謝している。」
  • Galletti : 「決定力だけが欠けていた」
    「チームには多くのチャンスが訪れたが、結局一つもものにできなかった。試合を通して練習通りのプレーとチームの強さは見せられた。相手に厳しいプレッシャーを掛けることはできた。しかし決定力だけ欠如していた。僕たちはプレーそのものには満足しているが、勝てなくて残念だとも思っている。でもサポーターはがっかりしないでほしい。Calderónは素晴らしいところで、サポーターは常に僕たちを応援してくれた。もし僕たちが決定的なチャンスを決めていれば試合展開は変わっただろう。この試合で僕はアルゼンチンでの試合の雰囲気を味わえたよ。」

1a Jornada : Atlético de Madrid vs Zaragoza (Vicente Calderón - Madrid)

Atlético
0 0 前半 0 0
Zaragoza
0 後半 0
GK 25 Leo Franco 《2》
DF 2 Velasco 《2》
22 Pablo Ibáñez 《3》
21 Perea 《2》
3 Antonio López 《2》
MF 23 Luccin 《3》
20 Gabi 《3》
(8 Ibagaza 《2》, m.72)
11 Maxi 《2》
17 Petrov 《3》
FW 9 Fernando Torres 《2》
10 Kezman 《2》
(7 Galletti 《2》, m.72)


監督   Carlos Bianchi 《3》
メンバー
GK 1 César 《3》
DF 14 Ponzio 《2》
5 Alvaro 《2》
6 Gabriel Milito 《2》
12 Toledo 《2》
MF 7 Movilla 《2》
21 Zapater 《2》
(20 Generelo 《2》, m.80)
18 Oscar 《2》
(8 Cani 《2》, m.57)
10 Savio 《2》
FW 9 Sergio García 《1》
(15 Lafita 《-》, m.85)
17 Ewerthon 《2》

監督   Víctor Muñoz 《2》
得点
Gabi (m.23)
Kezman (m.27)
警告 Toledo (m.9)
Ponzio (m.18)
Ewerthon (m.25)
Zapater (m.33)
Alvaro (m.38)
Generelo (m.83)
Lafita (m.87)
César (m.90)
退場
15 シュート数 12
5 枠内シュート数 2
0 P.K. 0
4 オフサイド 0
8 コーナーキック 4
16 反則数 20
54% 支配率 46%
主審:Iturralde González (vasco) 《1》

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