CapdevilaとDaudén IbáñezがAtléticoの勝ち点をゼロに

Atléticoは誰もが正当なものだと考えられないようなゴールにより、Riazorでまたしても敗戦を喫した。ゴールを決めたCapdevilaはシュートする直前にValeraに対して明らかな反則を犯していた。しかし審判はその事実を見逃し、Deportivoが勝ち点を奪おうと必死だったAtléticoから勝利をもっていってしまった。しかもこの得点に繋がったコーナーキック自体の判定も非常に怪しいものであった。言い換えればAtléticoは手に入れかけていた勝ち点1をDaudén Ibáñezの手によって奪い取られたとなるだろう。

Atléticoは終盤の厳しい時間帯も含めてこの試合はよく耐えていた。守備陣はLeo Francoを中心に合格点が与えられるプレーを見せ、特にLeoは集中力を切らすことなくゴールを守っていた。中盤での戦いは激しかったが、ZahínosやLuccinが相手に多くの自由を与えず、試合をコントロールしようとしていた。
しかしCarlos Bianchiのチームが相手キーパーMolinaへ迫るのに苦労していたことも事実だ。前半で彼を慌てさせたプレーはセットプレーからのプレーだけだった。Fernando TorresはAndradeの執拗なマークにてこずり、相手を脅かすようなプレーをさせてもらえなかった。
チャンスの一つとして挙げられるのがコーナーキックをPabloが頭で合わせた場面だろう。しかしながらこのシュートはMolinaに防がれた。Atléticoは相手ゴールに簡単には近付けさせてもらえず、良い攻撃の形が作れなかった。
Deporは全体的にプレッシャーを掛け、試合を通して戦っていた。特にMunitisのプレーには目を見張るものがあったが、Valeraが踏ん張っていた。Tristánには36分に絶好のチャンスが訪れたが、ゴールかと思えたシュートは寸でのところでLeo Francoが防いだ。しかし前半を総括すると全体的にフォワードが仕事をする場面は多く見られなかった。
後半に入るとAtléticoは修正し、開始早々の46分にはGabiのパスを受けたLuccinがもう少しで先制点を挙げられる場面が見られた。しかしこのチャンスはMolinaの片手に阻まれた。しかしDeportivoも負けじと反撃し、その2分後にはAtléticoを脅かすような攻撃を見せた。MunitisとSergioが相次いでシュートを放ったが、どちらもLeo Francoが防ぎ、得点は許さなかった。
試合がDeportivoのペースで進む中、BianchiはPetrovを投入し、状況の打破を試みた。しかしDeportivo優位の状況は変わらず、Leoのゴールを脅かす攻撃を何度も見せた。しかしいずれもゴールには繋がらなかった。
Atléticoもゴールから見放された場面はあった。72分のFernando TorresのチャンスはMolinaのスーパーセーブに阻まれてしまったからだ。この試合の主役は間違いなく両キーパーだった。そして試合終盤はどちらも決定機を作れないまま時間が流れた。Deporには疲労が見え、Leoを脅かせなくなっていた。しかし最後の最後でCapdevila、そしてDaudén Ibáñezが主役となってしまった。この主審はValeraに対する明らかな反則を見逃し、あさっての方向を見ていた。この結果はRiazorとの相性の悪さが招いたものかもしれないが。

得点経過
1-0, m.94: CapdevilaがSergioのクロスに合わせる


試合後の監督、及び選手のコメント
  • Carlos Bianchi監督 : 「得点シーンでは明らかに反則があった」
    「私たちは前半は良かったが、結果が出なかった。後半はDeportivoの動きが良くなり、最後まで私たちを苦しめた。あの試合を決めた場面までね。主審の判定に関しては全く理解できない。あの失点は明らかに事故であり、明らかに反則があった。ロッカールームで誰かがDeportivoはあの審判の時にはRiazorで負けたことが無い、と言っていた。これが何を意味するかはコメントしないがね。そもそもロスタイムが4分というのも明らかに長過ぎだったと思う。前半はボールをある程度コントロールすることができたが、後半に入るとDeportivoに最低でも3,4回はチャンスを作られた。この状況を改善するためにColsaを投入してシステムを4-4-2に変更し、ボールを落ち着かせることはできた。そして互角の戦いに戻すことはできたと考えている。Kezmanについては厳しい試合に短期間で2試合も出ており、疲労が見えていたからね。無理して起用すると怪我をする恐れがあるから先発させなかった。Atléticoは希望を持って戦っており、ゴールも必ず取れるようになるはずだ。私たちはいつでも守りに入らず攻めの気持ちを持って戦っていくよ。」
  • Valera : 「Capdevilaの反則は明白だ」
    「サッカーには色々あるとは思うけど、Capdevilaのプレーは明らかな反則だったと思う。僕は自分の目ではっきりと彼のプレーを見ていたし、彼が僕を押し退けたのも分かっている。このようなことは主審がしっかりと見ていなければならないはずだ。あと直前のコーナーキックの判定も明らかに間違っていた。僕は試合終了後Daudén Ibáñezに僕がどういうことをされたか説明した。彼は見ていなかったと答えたが、それは主審が言い逃れるためにいつも用いる答弁だ。正直今回の一件で僕たちは本当に憤慨している。特にはっきり言っておきたいのは、得点に繋がったコーナーキックは誤審だったということだね。」

2a Jornada : Deportivo de la Coruña vs Atlético de Madrid (Riazor - La Coruña)

Deportivo
1 0 前半 0 0
Atlético
1 後半 0
GK 1 Molina 《3》
DF 2 Manuel Pablo 《2》
14 Andrade 《3》
3 Romero 《2》
15 Capdevila 《3》
MF 4 Duscher 《2》
8 Sergio 《2》
11 Munitis 《3》
21 Valerón 《2》
(12 Scaloni 《2》, m.85)
FW 17 Rubén Castro 《3》
(35 Iván Carril 《2》, m.78)
9 Diego Tristán 《2》
(7 Taborda 《2》, m.68)

監督   Joaquín Caparrós 《3》
メンバー
GK 25 Leo Franco 《3》
DF 18 Valera 《2》
22 Pablo Ibáñez 《2》
21 Perea 《3》
(5 García Calvo 《-》, m.89)
3 Antonio López 《3》
MF 23 Luccin 《2》
6 Zahínos 《2》
20 Gabi 《2》
11 Maxi 《2》
(4 Colsa 《2》, m.68)
FW 7 Galletti 《2》
(17 Petrov 《2》, m.58)
9 Fernando Torres 《2》

監督   Carlos Bianchi 《2》
Capdevila (m.94) 得点
Duscher (m.45)
Capdevila (m.94)
警告 Fernando Torres (m.35)
Zahínos (m.51)
退場
15 シュート数 15
7 枠内シュート数 7
0 P.K. 0
1 オフサイド 1
3 コーナーキック 5
16 反則数 21
45% 支配率 55%
主審:Daudén Ibáñez (aragonés) 《1》

(名前横の数字はMUNDO DEPORTIVO紙による採点 - 4:優 3:良 2:可 1:不可)

Capdevilaの反則?
Deportivo 1 - 0 Atlético : Sergio → Capdevila