AtléticoがLigaのアウェー通算300勝を達成

Atlético de Madridはいつもの4-4-2システムでピッチに降り立ったが、その一方でここまで5試合続けて先発していたGabiに代わってZahínosが中盤の底として先発で起用された。最初の45分間はAtléticoはやや引き気味だったが両サイドが高い位置をキープし、相手に攻めさせてカウンターを狙うというものだった。
最初のチャンスは26分で、Maxiがエリア外からシュートを試みたが、これは上に外れた。30分過ぎにはPetrovが左サイドを突破したが、エリア内でのラストパスはあと少しのところでTorresには通らず、決定的な場面には至らなかった。そして前半終了直前にはLeo Francoからのロングボールに反応したTorresが速さを見せつけて相手守備陣を振り切ってキーパーと一対一の場面を迎えた。しかし狙いすましたシュートもArnauが手で弾き、先制点を挙げることはできなかった。
後半に入るとAtléticoはさらにリズムをつかんだ。59分にはZahínosがもう少しのところでヘディングシュートで先制点を挙げるという場面が見られ、その2分後にはKezmanのシュートをArnauがファインセーブし、Atléticoの得点を許さなかった。Atléticoは確実に試合を支配していたが、ゴールだけは訪れなかった。
しかし先制点は思わぬ形で66分に訪れた。右サイドからのクロスをシュートしようとしたTorresがエリア内で倒されたと主審のTurienzo Alvarezが判断し、AtléticoにP.K.を与えた。そしてこのP.K.をTorresが自ら決めてようやく待望の先制点を挙げた。
そして75分にAtléticoは追加点を挙げる。Mateja Kezmanが個人技から相手守備陣を翻弄し、エリア外から放ったシュートで2点目が入った。そしてこの2点のリードを特に苦労せず15分間守り切り、勝利を手にした。
この試合でAtléticoは2月6日のCamp NouでのBarcelona戦以来のアウェーでの勝利を飾った。そしてこの勝利はLigaでのアウェー通算300勝目という節目のものでもある。

得点経過
0-1, m.66: 右サイドからのクロスに合わせようとしたFernando Torresが、エリア内で倒されたことでP.K.を獲得。このP.K.をFernando Torresが自ら決める
0-2, m.75: Kezmanが自らシュートチャンスを作り、エリア外からシュートを放ってArnauのゴールを破る


試合後の監督、及び選手のコメント
  • Carlos Bianchi監督 : 「チームは落ち着いて試合をコントロールしていた」
    「勝ち点3を得られたことだけではなく、試合を通して6,7回決定機を作ることができたことにも満足している。そしてSalvaに決定的な場面を迎えられた以外は特に危険な場面が無かったことにも満足しているよ。私たちは試合がコントロールできたから、この勝利は妥当だよ。この試合でチームは落ち着いてボールを支配していたこともあり、私は試合中選手たちに特に言うことは無かった。相手のカウンターのよってピンチを迎える場面も無かったしね。TorresのP.K.のプレーは動きが速かった。主審はまずクロスを入れる選手の方に注意を払わなければならず、その直後に真ん中に目を向けなければならないから大変ではあっただろう。それはともかく今回のP.K.は今シーズン初めて私たちに与えられたものだ。ここまでにいくつかP.K.でもおかしくないものがあったんだけどね。今回のがP.K.だったかどうかは私には分からない。それに私たちは追加点を挙げた。試合自体も私たちが支配していたこともあり、流れは変わらなかったと思っている。AtléticoがMálagaに勝てたのは相手よりも高いレベルのプレーができたからだ。試合を終始押し気味に進められたし、ハーフタイム前にもPetrovやTorresに訪れたもののようにいくつか決定機があったからね。Zahínosのプレーは良かったと思う。しかしGabiが先発に復帰する可能性は否定しないよ。」
  • Antonio Tapia監督 : 「P.K.の判定で相手に流れが行ってしまった」
    「私たちはこれまでの試合よりも焦っていた。この状態を次の試合までに修正していく必要があるだろう。チャンスは彼らの方が多かったが、試合が本当に動いたのはやはり彼らが先制したときだろう。P.K.によって流れは完全にAtléticoに行ってしまった。だが私たちが良くなかったのは事実だ。チャンスもほとんど作れなかったわけだしね。P.K.のプレーは私の位置からはよく見えなかったが、あれはP.K.ではなかったと言われたよ。リードできたチームは落ち着き、逆に私たちはピッチ上での居場所を失い、彼らに自由を与えてしまった。ホームで良い成績が残せていないことに関する特別な理由は無いと思うが、この流れは必ず変わる。ただ今日のチームはいつもに比べると明らかにプレーの質が低かった。守備の安定感を高め、攻撃面での向上を図らないといけないだろう。」
  • Kezman : 「この勝利はチームに、そして僕自身に自信を与えてくれるだろう」
    「試合前の僕たちの状況は厳しいものだったけど、この勝利はチームに、そして僕自身に自信を与えてくれるだろう。チームが良くなっていくのは分かっていたけど、それをMálaga相手に示せたと思う。P.K.は確かに僕も蹴りたかった。でも彼ときちんと話し合い、そして彼が蹴って決めた。それ以上何を望むんだい?」

6a Jornada : Málaga vs Atlético de Madrid (La Rosaleda - Málaga)

Málaga
0 0 前半 0 2
Atlético
0 後半 2
GK 1 Arnau 《3》
DF 6 Alexis 《2》
(8 Hidalgo 《2》, m.50)
19 Sanz 《2》
5 Navas 《2》
12 Valcarce 《2》
MF 7 Gerardo 《2》
3 Anderson 《1》
10 Edgar 《2》
(15 Manu 《2》, m.71)
22 Juan Rodríguez 《1》
11 Nacho 《2》
(9 Paco Esteban 《2》, m.67)
FW 17 Salva 《1》

監督   Antonio Tapia Flores 《2》
メンバー
GK 25 Leo Franco 《2》
DF 2 Velasco 《2》
22 Pablo Ibáñez 《2》
21 Perea 《3》
3 Antonio López 《3》
MF 6 Zahínos 《2》
23 Luccin 《2》
11 Maxi 《2》
17 Petrov 《3》
(7 Galletti 《-》, m.88)
FW 9 Fernando Torres 《3》
10 Kezman 《3》
(20 Gabi 《2》, m.76)


監督   Carlos Bianchi 《3》
得点 Fernando Torres -P.K. (m.66)
Kezman (m.75)
Alexis (m.48)
Nacho (m.56)
Anderson (m.67)
警告 Luccin (m.34)
Petrov (m.42)
Pablo Ibáñez (m.43)
Velasco (m.73)
退場
6 シュート数 13
2 枠内シュート数 7
0 P.K. 1
3 オフサイド 1
4 コーナーキック 6
17 反則数 21
46% 支配率 54%
主審:Turienzo Alvarez (castellano-leonés) 《1》

(名前横の数字はMUNDO DEPORTIVO紙による採点 - 4:優 3:良 2:可 1:不可)

Málaga 0 - 1 Atlético : Torres倒されP.K. → Torres(P.K.)
Málaga 0 - 2 Atlético : Kezman