AtléticoとSevillaが勝ち点を分け合う

後半はどちらに転がってもおかしくない試合だったが、結局AtléticoとSevillaがスコアレスドローで勝ち点を分け合う形となった。両チームとも勝ち点3を目指して戦ったが、守備陣がともに踏ん張り、ゴールを許さなかった。

この試合でAtléticoの目標は明確だった。それはできるだけ早く試合の行方を決め、前節のようなことを繰り返さないことだった。そして開始早々Petrovがスピードを見せ、チャンスを演出したが、得点には至らなかった。
10分ほど経つとSevillaが徐々にリズムをつかみ出した。Kanoutéは再三Atléticoゴールを脅かすプレーを見せたが、Atléticoは堅い守りを見せて得点を許さなかった。しかしながらSevillaは攻撃の手を緩めず、36分にはフリーキックのチャンスを得た。しかしMarescaのシュートはLeo Francoが防いだ。結局Atléticoは前半を無失点で切り抜けたが、試合の主導権は完全に握られたままハーフタイムを迎えることになった。
後半も序盤はSevillaが攻撃を仕掛け、50分にはSaviolaがエリア近くでボールを奪い、決定的なチャンスを迎えた。しかしLeo Francoが寸でのところで防いだ。そしてこのプレーを機に徐々にAtléticoも盛り返した。55分にはAtléticoにこの試合で初めて決定的なチャンスが訪れたが、KezmanのシュートはPalopに阻まれた。
その後もAtléticoとSevillaはお互いにゴールを目指したが、Atléticoがチャンスを作る機会が多くなった。最初はTorresが個人技による突破から先制点を奪うことを試み、さらにPetrovもエリア外からゴールを狙った。試合はAtléticoがやや優勢な形で進んだ。
一方のSevillaは前半のような攻撃を見せることが少なくなり、Leo Francoを脅かす場面が少なくなった。逆にAtléticoは74分に前線3人のコンビネーションからフリーキックのチャンスを獲得した。しかしPetrovのフリーキックはわずかに枠を捕らえられず、先制点は奪えなかった。
試合終了直前にはカンテラのMario Suárezがトップチームデビューを果たした。しかしながら終盤は試合そのものに動きは少なくなり、そのまま試合は終了した。結果的にどちらのチームも決定力が欠けた試合だった。

10a Jornada : Sevilla vs Atlético de Madrid (Ramón Sánchez Pizjuán - Sevilla)

Sevilla
0 0 前半 0 0
Atlético
0 後半 0
GK 1 Palop 《3》
DF 4 Daniel Alves 《3》
2 Javi Navarro 《3》
20 Aitor Ocio 《2》
3 David 《2》
MF 25 Maresca 《3》
11 Renato 《1》
22 Fernando Sales 《1》
(30 Kepa 《2》, m.61)
16 Adriano 《2》
(27 Puerta 《2》, m.76)
FW 7 Saviola 《2》
12 Kanouté 《2》

監督   Juande Ramos 《3》
メンバー
GK 25 Leo Franco 《3》
DF 2 Velasco 《2》
22 Pablo Ibáñez 《3》
21 Perea 《2》
3 Antonio López 《1》
MF 6 Zahínos 《1》
20 Gabi 《2》
11 Maxi 《1》
17 Petrov 《2》
(8 Ibagaza 《-》, m.92)
FW 9 Fernando Torres 《2》
10 Kezman 《3》
(31 Mario Suárez 《-》, m.88)

監督   Carlos Bianchi 《2》
得点
警告 Zahínos (m.34)
Pablo Ibáñez (m.36)
Gabi (m.87)
退場
15 シュート数 12
6 枠内シュート数 3
0 P.K. 0
8 オフサイド 1
7 コーナーキック 4
21 反則数 19
51% 支配率 49%
主審:Mejuto González (asturiano) 《1》

(名前横の数字はMUNDO DEPORTIVO紙による採点 - 4:優 3:良 2:可 1:不可)