AtléticoがZaragoza相手に久々の勝利を挙げる
Atlético de MadridがZaragoza相手に貴重な勝利を挙げ、さらにこの試合でチームの方向性も見えた。MaxiとFernando TorresのゴールがPepe Murciaに初勝利をもたらし、同時に12試合勝ち星無しの状況を打ち破った。 10日間で3試合目のAtléticoとZaragozaの一戦は、Atléticoにとって今後を占う重要な一戦でもあった。敗退が決まってしまったものの、内容に改善の兆しが見えたCopaでの第2戦と同じシステムをPepe Murciaは用いた。 この試合で復帰したLeo Francoに最初の見せ場が訪れたのが2分のことで、Ewerthonの決定的なチャンスを間一髪のところで防いだ。Diego Militoのパスを受けたEwerthonは右足でシュートを放ったが、Leo Francoが弾き出した。その後Atléticoも徐々に攻撃を仕掛け始め、先制点を挙げることを試みた。8分にはMartin Petrovが単独突破からシュートを放ったが、ゴールには至らなかった。 Atlético攻撃陣の中で次に仕掛けたのがFernando Torresで、Zaragoza守備陣をかわして敵陣に進入したが、最終的にボールを失った。ZaragozaもAtléticoに自由は与えてくれず、逆にカウンターを仕掛けてゴールを奪おうとしてきたが、Atléticoの守備陣も落ち着いた対応で得点を許さなかった。1分以内に2度Diego Militoに訪れたチャンスはどちらもうまく凌いだ。特に18分のチャンスは決定的なもので、個人技からの右足のシュートはLeo Francoのゴールマウスを脅かしたが、そのシュートは枠を外れた。 そしてPepe Murciaのチームに待望のゴールが生まれたのが27分だった。Ariel Ibagazaがこの日も決定的なパスを出し、右サイドから内に入ってきたMaxiがゴールネットを揺らした。その後もAtléticoは攻守のバランスを崩さずにプレーし、1点リードで折り返すことができた。 後半開始と同時にZaragozaは選手を二人入れ替えて試合の流れを引き寄せようとした。後半の序盤はZaragozaが同点ゴールを狙って攻め込んできたが、Atléticoはその攻撃を凌ぎ、同点ゴールは許さなかった。 Atléticoの後半最初のチャンスはPabloのヘディングシュートだったが、これは枠を捕らえることはできなかった。しかしながらその後エリア内に進入したMaxiが倒され、主審のIturralde GonzálezはP.K.を宣告。これをFernando Torresが落ち着いて決めてリードを2点に広げた。さらにその直後、カウンターでIbagazaの素晴らしいパスを受けたTorresが3点目を決めたかに思われたが、Torresのハンドを取り、得点は取り消された。 その後も両チームともゴールを狙う展開が続いた。Atléticoでは途中から入ったJosé Ignacio Zahínosが負傷によりすぐにGabiとの交代を余儀なくされるというアクシデントが生じたが、試合自体への影響は無かった。また途中から出場したLuciano Gallettiは観衆に拍手で迎えられた。2点リードという状況ではあったがAtléticoは最後まで3点目を目指して戦った。しかしながら試合は最後まで動かず、そのまま終了した。 得点経過 0-1, m.27: Ibagazaのスルーパスを右サイドから切れ込んできたMaxiが受け、Césarのゴールマウスを破る 0-2, m.60: MaxiがCésarに倒されて得たP.K.をFernando Torresが決める |
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Zaragoza 0 - 1 Atlético : Ibagaza → Maxi |
Zaragoza 0 - 2 Atlético : Maxiが倒されP.K. → Fernando Torres (P.K.) |