Getafeで5連勝を達成

連勝が遂に5に伸びた。これでPepe Murcia率いるAtléticoはLuis AragonésやGregorio Manzono時代の記録に並んだことになる。そしてUEFA圏内までの勝ち点差も4に詰まった。互角だった前半をLuccinのゴールによってリードして終えることができ、そして後半は終始試合を支配して追加点を挙げ、最終的に0-3というスコアで勝利をものにした。

試合開始3時間前に雹が降ったため、Getafeのピッチは真っ白だった。Madrid南部で行われた試合にも関わらず、ヨーロッパ北部で行われた試合のようだった。
選手たちもこのピッチに慣れるまでに多少の時間を要した。5分になってPetrovがシュートを放ち、Calatayudがこれを防いだが、このプレーまで試合は内容がほとんど無かった。その後はいつも通りの試合になり、13分にはKezmanがもう少しのところでTorresのパスに届かず、17分にはIbagazaがAnibalにプレッシャーを掛けたことでクリアミスを誘発したが、そのボールを拾ったTorresはチャンスを生かせなかった。しかしGetafeのこのようなクリアミスは先制点につながった。今度はそのボールをLuccinがエリア外からシュートを放ち、Getafeゴールを破った。
この先制点が生まれる前にGetafeにもいくつかチャンスが訪れていた。しかしGüizaのシュートは一つはLeo Francoのファインセーブによってゴールを阻まれ、もう一つは上に外れた。またPerníaも得意のフリーキックを披露したが、これもバーの上を通過した。
試合はAtléticoの望んでいたような展開になった。先制点を挙げたことでカウンターが仕掛けやすくなったからだ。この日は特にMaxiとVelascoを中心に右サイドからのカウンターによって相手を脅かした。このサイドからの攻撃にFernando Torresも加わったプレーでは、GavilánもPerníaもAnibalも攻撃を止められなかった。しかし最後にボールを受けたKezmanのシュートは上に外れてしまい、追加点のチャンスを逸してしまった。
しかしAtléticoは後半開始早々追加点を挙げることに成功した。セットプレーからのこぼれ球をMaxiが押し込みリードを広げた。このゴールでAtléticoは落ち着いて試合を運ぶことができるようになった。
Getafeは2点差を挽回すべく攻撃に重きを置いたが、逆にAtléticoはカウンターが仕掛けやすくなっただけだった。そしてそれがFernando Torresのゴールにつながったと言えるだろう。Fernando TorresにとってGetafeはゴールを奪ったことのない数少ない相手の一つだったが、このゴールでまた一つそのようなチームを減らした。

得点経過
0-1, m.29: ディフェンスのクリアミスによるこぼれ球をLuccinがエリア外からシュートを放つ
0-2, m.48: PetrovのフリーキックがDiego Rivasに当たり、そのこぼれ球を拾ったMaxiが決める
0-3, m.63: Luccinのスルーパスから抜け出したFernando TorresがCalatayudとの一対一を制す


試合後の監督、及び選手のコメント
  • Pepe Murcia監督 : 「まだ5試合で勝利しただけだ」
    「簡単に勝てたわけではない。2点目が入ったことで流れが傾いただけだ。私たちはまだ5試合で勝利しただけだ。明日からはMálaga戦のことを考えなければならない。これで安全圏に入れたと言えるし、今のこの流れを継続していきたい。Luccinはゴールを決めたときのようなプレーをReal Sociedad戦でもやっていたよ。彼はセカンドボールへの反応が素晴らしいね。UEFA圏内まで迫ってきたが、今はとにかくMálaga相手に勝利を収めることだけを考えるだけだ。UEFA圏内への夢を抱くのはサポーターの仕事だ。今のAtletiのようなカウンターは昔から見られたものだ。これが決まればチームのリズムも良くなるんだよ。」
  • Bernd Schuster監督 : 「Atléticoは私たちに何もさせてくれなかった」
    「私たちも勝ち点を得るために懸命に戦ったが、Atléticoとの差はチャンスをものにできたかどうかだったと思う。今日は私たちの日ではなかった。Atléticoの守備陣は集中力を切らさず、私たちに自由を与えてくれなかった。今日は何もできなかった。今日のピッチ状態はどちらにとっても良くなかった。今日はいつものGetafeのサッカーができなかっただけだよ。」
  • Luccin : 「この流れを続けなければならない」
    「俺たちはこの勝利には満足している。この試合に掲げた目標を達成できたし、練習の成果も発揮できたからね。でももっと順位を上げていかなければならない。それだけの力がこのチームにはあるんだから。俺自身も今シーズンの2点目を決めることができたが、それ以上に勝てたことが大きい。ただ俺たちはまだ何も成し遂げていない。この流れを続けなければならないんだ。そしてまだまだUEFA圏内以上を狙えるだけの時間も残されている。Murciaが監督になってから今のポジションでプレーするようになったけど、自分の力を発揮しやすくなったよ。自分のプレースタイルに合っている。」
  • Pernía : 「Atléticoは自由にプレーさせてくれなかった」
    「Atléticoは僕たちを自由にプレーさせてくれなかった。彼らはチャンスを確実にものにし、3点を挙げた。彼らは波に乗っており、このような流れに乗っているチームは訪れたチャンスを逃すようなことはしないんだよ。」

24a Jornada : Getafe vs Atlético de Madrid (Coliseum Alfonso Pérez - Getafe)

Getafe
0 0 前半 1 3
Atlético
0 後半 2
GK 13 Calatayud 《2》
DF 10 Pulido 《2》
(18 Redondo 《1》, m.62)
4 Belenguer 《2》
12 Anibal 《1》
3 Pernía 《2》
MF 6 Diego Rivas 《2》
16 Vivar Dorado 《1》
7 Mario Cotelo 《2》
22 Gavilán 《2》
FW 14 Paunovic 《1》
(17 Pachón 《2》, m.62)
19 Güiza 《2》
(8 Gica 《1》, m.73)

監督   Bernd Schuster 《2》
メンバー
GK 25 Leo Franco 《4》
DF 2 Velasco 《2》
22 Pablo Ibáñez 《3》
5 García Calvo 《3》
3 Antonio López 《3》
MF 23 Luccin 《4》
11 Maxi 《3》
(18 Valera 《-》, m.83)
8 Ibagaza 《3》
(20 Gabi 《2》, m.65)
17 Petrov 《3》
FW 9 Fernando Torres 《3》
(27 Pablo Sicilia 《-》, m.89)
10 Kezman 《2》

監督   Pepe Murcia 《3》
得点 Luccin (m.29)
Maxi (m.48)
Fernando Torres (m.63)
Diego Rivas (m.31)
Anibal (m.69)
Vivar Dorado (m.77)
Gavilán (m.79)
警告 Ibagaza (m.20)
Kezman (m.20)
退場
19 シュート数 13
9 枠内シュート数 6
0 P.K. 0
4 オフサイド 0
11 コーナーキック 2
24 反則数 18
52% 支配率 48%
主審:Teixeira Vitienes (cántabro) 《2》

(名前横の数字はMUNDO DEPORTIVO紙による採点 - 4:優 3:良 2:可 1:不可)

Getafe 0 - 1 Atlético : Luccin
Getafe 0 - 2 Atlético : Petrov (F.K.) → Maxi
Getafe 0 - 3 Atlético : Luccin → Fernando Torres