Atlético de Madridが苦労しながらもRacing相手に勝利を挙げる

Atlético de Madridが苦労しながらもRacing de Santander戦で勝利を挙げ、ヨーロッパ圏内進出の歩みを改めて開始した。RacingはAtléticoに自由を許さず、Atléticoはなかなか攻撃の糸口がつかめなかったが、最後は何とか勝利を収めることができた。

Atlético de Madridは試合開始からリズムをつかむことができなかった。Racingが中盤で厳しいプレッシャーを掛けてきたため、KezmanとFernando Torresは良い形でボールを受けることができず、相手ゴールから離れたところでパスをもらうことが多かった。
RacingはFelipe Meloを起点としてカウンターから何度かチャンスを作った。最大のチャンスはDamiáの右からのクロスによって生まれ、Velascoのクリアが不十分だったためPinillaに絶好の形でシュートをされてしまった。ただシュートは枠を外れた。前半はRacingの方がエリア内に進入する場面が多かった。Atléticoは厳しい戦いを強いられた。
GabiとColsaは中盤を支配することができず、前線に効果的なボールを送ることができなかった。Atléticoの攻撃は基本的にはPetrovの左サイドの突破で、この攻撃だけはRacing守備陣に仕事をさせるようなものがいくつかあった。Atléticoの前半最大のチャンスはこのPetrovの放ったフリーキックだったが、Aouateのファインセーブに阻まれた。その直前にはAntonio Lópezがコーナーに合わせたが、これはAouateが問題なくセーブした。前半は見るべきものが少なかった。
Atléticoは後半リズムをつかもうと試みたが、試合展開は前半とあまり変わらなかった。ただGallettiやKezmanがゴールまで迫るプレーが見られるようにはなり、改善の兆しは出てきた。そしてこのような時間帯でエリア内でColsaが倒され、主審のGonzález VázquezがP.K.を宣告。そしてこのP.K.のチャンスをFernando Torresが落ち着いて決め、Atléticoはようやく先制することに成功した。
しかしながらRacingも反撃に転じた。そして同点ゴールを奪うまでに多くの時間は要さなかった。Felipe Meloが放ったフリーキックは防いだLeo Francoだったが、その直後のコーナーキックに合わせたDamiáaのヘディングシュートは防ぐことはできなかった。
Atléticoとしてはようやく先制したと言えただけに、この同点ゴールは大きな痛手だった。しかしこの3分後、PetrovのコーナーキックにPablo Ib´ñezが頭で合わせて再び勝ち越すことに成功した。
結果的にこのゴールが決勝点となった。Racingは同点ゴールを目指して最後まで攻撃を仕掛けたが、Atléticoはその攻撃を凌いで逃げ切った。前節で連勝こそ止まったAtléticoだったが、再び勝ち点3を上積みすることに成功した。

得点経過
1-0, m.64: Colsaがエリア内で倒されて得たP.K.をFernando Torresが決める
1-1, m.71: Damiáがコーナーキックに合わせる
2-1, m.74: Pablo IbáñezがPetrovのコーナーキックに頭で合わせる


試合後の監督、及び選手のコメント
  • Pepe Murcia監督 : 「選手たちは自分たちを信じて戦ってくれた」
    「勝利を目指していたので、今日の結果には納得している。この結果によってヨーロッパ圏内までの勝ち点差は3に縮まったが、今後も一試合一試合大事に戦うだけだ。そしてこれからは次のVillarreal戦に目を向けなければならない。明日からは再び試合に備えて練習を再開する。(P.K.の判定に関しては)誰かが押したので主審は迷うことなく宣告したのだろう。私たちは成長することを放棄するわけではないが、今後も同じやり方で進んでいくだけだ。今日はRacingに追いつかれても選手たちは自分たちを信じて戦ってくれた。彼らはアウェーで強さを発揮することは分かっていたからね。今度は次の試合でも勝ち点3を挙げられるかどうかだね。同点の場面でも自分たちを信じ、勝利への執念を見せられるかどうかが重要だろう。今日の試合の勝因は辛抱強く戦えたことだろう。ハーフタイムでの話し合いが功を奏し、後半は改善が見られた。(次節はPetrovとGabiが出場停止だが)私は特に心配していないよ。それにMartinの代わりができる選手は居る。そして代わりの選手が持ち味を発揮してくれればいい。今日の試合で欠場者が居ても戦えることを示すことができたのではないかな。」
  • Manuel Preciado監督 : 「敗れるような戦いはしていない」
    「試合に敗れるような戦いをしたわけではなかったで、気分が悪い。私たちは彼らに厳しい戦いを強いることができた。敗戦という結果に値しない試合ができていた。だが試合はパフォーマンスとは関係ないことで決まることもある。あのプレーはP.K.になるようなものではなかった。今日は審判が主役になってしまった。前半はAtlético相手に主導権を握ることができ、彼らを脅かす場面も作れた。先制点さえ取れれば理想的な展開だったのだが。しかしながら私たちの力を見せることはできた。今度はホームでもこのような戦いをし、El Sardineroでの悪い流れを断ち切りたい。」
  • Colsa : 「押されたと感じたよ」
    「Racingに勝つのは本当に大変だった。ただこれからの試合は今日のようなものの連続だ。僕たちは試合を通して集中力を切らさず戦うことはできた。P.K.が宣告されたプレーでは、僕がシュートを撃とうとしたときに誰かに押された。でも本当にP.K.になるとは思わなかったから抗議しようとしてしまったよ。チームメイトもこのプレーがP.K.かどうかは半信半疑みたいだった。でもこういうP.K.はよくあるからね。」
  • Damiá : 「主審がホーム寄りだった」
    「僕たちは良いプレーができたけど、得られることができたかもしれない勝ち点を得られなかったので、後味は悪い。残留を争っているチームにとっては勝ち点は得られるときにきちんと獲得しなければならないからね。主審はホーム寄りだったような気がした。P.K.が宣告されたプレーがテレビではどう見えていたのかは分からないけど、少なくともピッチ上では二人の選手の競り合いのようにしか見えなかったよ。」
  • Pablo Ibáñez : 「勝利が疑念を打ち消してくれた」
    「チームの勝利に結び付くゴールだったので本当に満足している。この試合で勝てないと再びチームに疑念が生じるからね。幸いこの厳しい相手との試合で勝利することができた。Racingの守備は非常に良かったからね。良い内容の試合は今後の試合で見せられればいい。今日はとにかく勝利が重要だった。直接のライバルたちが勝ち点を失っていたからね。前半戦には無かったツキも今はあると感じているよ。」

27a Jornada : Atlético de Madrid vs Racing de Santander (Vicente Calderón - Madrid)

Atlético
2 0 前半 0 1
Racing
2 後半 1
GK 25 Leo Franco 《2》
DF 2 Velasco 《2》
22 Pablo Ibáñez 《3》
21 Perea 《2》
3 Antonio López 《2》
MF 4 Colsa 《2》
20 Gabi 《2》
7 Galletti 《2》
17 Petrov 《3》
(5 García Calvo 《-》, m.94)
FW 9 Fernando Torres 《3》
(36 Antonio Moreno 《-》, m.95)
10 Kezman 《2》
(8 Ibagaza 《2》, m.76)

監督   Pepe Murcia 《3》
メンバー
GK 1 Aouate 《2》
DF 14 Pinillos 《2》
4 Garay 《2》
16 Pablo Alfaro 《2》
21 Ayoze 《1》
MF 6 Vitolo 《2》
35 Anotnio Tomás 《2》
(11 Oscar Serrano 《1》, m.84)
23 Melo 《3》
(19 Casquero 《1》, m.84)
2 Damiá 《2》
33 Portilla 《1》
FW 15 Pinilla 《2》
(20 Antoñito 《2》, m.61)

監督   Manuel Preciado 《3》
Fernando Torres -P.K. (m.64)

Pablo Ibáñez (m.74)
得点
Damiá (m.71)
Perea (m.29)
Petrov (m.45)
Colsa (m.49)
Gabi (m.88)
Gabi (m.92)
警告 Antonio Tomás (m.38)
Pablo Alfaro (m.57)
Vitolo (m.63)
Aouate (m.65)
Gabi (m.92) 退場
13 シュート数 12
6 枠内シュート数 4
1 P.K. 0
2 オフサイド 2
5 コーナーキック 3
22 反則数 21
50% 支配率 50%
主審:González Vázquez (gallego) 《2》

(名前横の数字はMUNDO DEPORTIVO紙による採点 - 4:優 3:良 2:可 1:不可)

Atlético 1 - 0 Racing : Colsa倒されP.K. → Fernando Torres (P.K.)
Atlético 1 - 1 Racing : Portilla (C.K.) → Damiá
Atlético 2 - 1 Racing : Petrov (C.K.) → Pablo Ibáñez