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Liga 第30節 : Deportivo de la Coruña vs Atlético de Madrid (Riazor) |
2008年12月20日(土)
_ [Atlético] Porto と Atlético
昨日の抽選会で CL 決勝トーナメント1回戦の対戦相手は Porto に決まりました。と言うことで適当に項目に分けて情報を載せておきます。
抽選結果を受けての両チームの監督のコメント
Javier Aguirre 監督
「ヨーロッパチャンピオンに輝いたこともある強豪で、質の高い選手が揃っている。簡単に勝てるような相手ではないことだけは確かだ。拮抗した戦いになるだろう。」
Pedro Emanuel 監督
「2試合とも素晴らしい試合になるだろう。まだ Atlético について分析するのは早いが、力のあるチームだと言うことは間違いない。今約束できることは、そのときが来たら1回戦突破のために全力で戦うことだけだ。」
両監督とも対戦相手について考えるのは時期尚早だと思っているようです。
過去の対戦成績
Atlético と Porto はどちらも欧州では名門クラブですが、実際に欧州の舞台で対戦したのは一度しかありません。しかもそれは今から45年前、1963-64 シーズンの Fairs 杯(UEFA 杯の前身)の1回戦でした。結果は第1戦のカサの試合を 2 - 1 で制し、第2戦のスコアレスドローに持ち込んだ Atlético が2回戦進出を決めています。
また Atlético がポルトガルのクラブと対戦するのは今回で4回目ですが、過去3回(対戦相手は Porto, Boavista, Vitoria Guimaraes)、計6試合の成績は Atlético の3勝1分2敗となっています。相性に関しては可もなく不可もなく、と言ったところでしょうか。
最後にスペイン勢とポルトガル勢の対戦成績ですが、24勝7分8敗とスペイン勢が大きく勝ち越しています。特にスペイン勢はカサで圧倒的に強く、2003-04 シーズンに Deportivo が優勝した Porto に敗れたのが唯一のケースとなっています。
今シーズンの Porto
リーグ戦は第11節終了時点で7勝2分2敗の勝ち点23で、首位 Benfica とは勝ち点差2の3位につけています。得点数は20(リーグ2位)、失点数は9(リーグ3位)なので、リーグ戦での攻守のバランスは良さそうです。参考までに載せておくと Atlético は15試合で得点数は35(リーグ2位)、失点数は21(リーグ10位タイ)なので、数字だけ見るとバランスが悪いですね。尤も Barcelona に6点、Villarreal に4点取られているので、この2試合を除けば決して悪くはないのですが。
CL では Arsenal, Dynamo Kyiv, Fenerbahçe とともにグループGに入り、4勝2敗の勝ち点12、最終戦で Arsenal を破って逆転で1位通過を決めました。得点9、失点8なので、圧倒的な強さで1位通過を決めたわけではないことは確かでしょう。数字だけで見たら同じ3勝3分の勝ち点12で得点9、失点4の Atlético の方がバランスは取れていると言ってもいいでしょう。
と言うことでリーグレベルも考慮した上でここまでの成績を考えると、現地で報じられているように当たりくじだったとみなされるのは仕方ないかもしれませんね。
Porto と縁のある方々
現在 Atlético に所属している選手で Porto 在籍経験があるのは Seitaridis(2004-05), Paulo Assunção(2004-08, 2004-05 シーズンは AEK にレンタル), Maniche(2002-05)の3名です。Seitaridis は1年間の在籍だったのであまり縁は深くなさそうですが、残りの二人は関わりが深いと言ってもいいでしょう。
まず Maniche ですが、欧州の舞台では 2002-03 シーズンの UEFA 杯優勝、2003-04 シーズンの CL 優勝に貢献しています。Maniche にとって Porto は良いイメージの多いクラブかもしれませんね。
一方 Paulo Assunção は昨シーズンまで在籍していましたが、今夏 FIFA 移籍規約第17条の権利を行使して契約を解除し Atlético 入りしています。Assunção の移籍を Porto は不服としており、現在の両クラブの関係は良好であるとは言えないでしょう。Assunção 自身は待遇が良くなかったクラブへのリベンジができると考えているかもしれませんね。
Atlético の日程
ここは Porto とは直接関係のある話ではありませんが、決勝トーナメント1回戦は2月24日と3月11日に行われます。そして前後の Liga の日程を見てみると、
第1戦:Sevilla 戦(F)と Barcelona 戦(C)の間、
第2戦:Real Madrid 戦(F)と Villarreal 戦(C)の間。
つまり Angliru 峠の真っ只中と言うことです。もちろんこの日程は対戦相手が決まる前から分かりきっていたことなのですが、改めて考えるとこれは対戦相手である Porto にとって好材料だなぁ、と思わずにはいられませんでした(苦笑)
1回目の Angliru 峠では CL に加えて怪我人が続出して散々な結果(1分3敗)だったので、それを考えると不安になってしまいます。尤も散々だったのは Liga だけで、CL では全然負けていないのですが( ̄〜 ̄;A
_ [Atlético] 2008年最終戦の勝利で暫定2位浮上!
Liga Española 16a Jornada : Espanyol 2 - 3 Atlético de Madrid
[ 試合の詳細 ]
実は1部復帰以来、その年の最終戦は一度も勝てていなかったのですが、ようやくそのジンクスを破ってくれました。ただ終了直前の失点は余計だなぁ……。
前半は結果的には1点リードして折り返せましたが、先制後は内容的にはあまり良くなかったと感じました。私見ですが、全体的に下がり過ぎていたような……。支配率は高かったのですが自陣でキープしている印象が強く、逆に Espanyol に押し込まれていたようにさえ感じてしまいました。Maxi が Liga 通算200試合目を古巣相手のゴールで祝ったところまでは良かったんですけどねぇ……。
前半と比較すると後半は最終ラインの位置が改善されたように見えましたが、おそらくハーフタイム中に Aguirre が修正したのではないかと思います。そしてラインを上げたことで攻撃回数も増えたのではないかと。ただ皮肉なことにラインを上げたことによって裏を取られて失点してしまいましたが……。このときは後半開始直後に Kun が決めていれば、と思わずにはいられませんでした。
とは言え最終的に勝ち越せた辺りが昨シーズンまでとの違いかな、と思います。これまでなら 1 - 1 で終了していても全く不思議ではありませんでしたから。本当に勝負強くなったなぁ、と思います。3点目を取ったことで気が緩んで終了間際に失点したことは反省材料だと思いますが、勝ち切ることができたことを評価したいです。
と言うことで公式戦15試合無敗で2008年を締めくくることになりました。第5節から3連敗したときはどうなるかと思いましたが、本当によく立て直せたなぁ……。ただ2月の CL 再開時に Angliru 峠に突入するので、今シーズンのチームの真価が問われるのはこの時期なのかもしれませんね。それまでは是非とも無敗記録を継続していてもらいたいです。Copa の Barça 戦が大きな壁になりそうですが( ̄▽ ̄;