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Liga 第30節 : Deportivo de la Coruña vs Atlético de Madrid (Riazor) |
2009年02月01日(日)
_ [Atlético] 出口の見えない敗北……
Liga Española 21a Jornada : Atlético de Madrid 1 - 2 Valladolid
[ 試合の詳細 ]
結果よりも何よりも内容が悪すぎですね。正直なところ現状では上がり目が全く見えません。今日の結果を考えると Aguirre が解任される可能性は高くなったと思いますが、最近の試合を見ていたらやむを得ないのではないかと。10月に Liga で3連敗を喫したときよりも状況は深刻に見えますからね。
個人的には監督というのはコロコロ変えるべきではないと思っていますが、今の状況なら変えた方が良いのではないかと考えています。先月の段階では Aguirre を解任しても良くなる保証はないだろうと書いた記憶がありますが、今は Aguirre 以外なら誰でもいいや、とすら思ってしまいます。それくらいここ数試合の内容には絶望しました……。
2009年02月02日(月)
_ [Atlético] Simão が負傷
Valladolid 戦でまたしても勝てなかった Atlético ですが、それ以上に痛いのが Simão の怪我でしょう。前半37分で退いた Simão が負傷したのは右脚のハムストリングで、復帰までは2〜3週間と見られています。月末の Champions の Porto 戦に間に合うかどうか微妙なところで、Liga は最低でも2試合の欠場が濃厚です。調子がどん底の現状を考えると本当に痛いです。
とは言え Simão が怪我をしてしまうことそのものは決して予想できないことではなかったと思います。Maxi の怪我も影響していたと思いますが、Simão は年が明けてからここまで全試合でフル出場。決して怪我に対して強いわけではないことを考えると出過ぎだった感は否めません。Simão に頼らざるを得ない状況だったので仕方ないかもしれませんが、今や干されかかっている Miguel をもう少しうまく起用していれば、と思ったりもします。尤も試合展開を考えると余裕をもった交代ができた試合は一つもないですが(苦笑)
何を言っても Simão が離脱する事実は覆りません。前回(昨年10月)の怪我では復帰直後のパフォーマンスが本当に素晴らしかったので、今回も離脱期間は充電期間だと思って復帰を待ちたいと思います。
ちなみに次節の Recreativo 戦は Maxi も出場停止で出られません。この試合は新たな監督が采配を振るうことも十二分にありえますが、選手起用で頭を悩ませることになりそうですね。
【追記】
本日行われた診断の結果、Simão の怪我は次節の Recreativo 戦に間に合うかどうかは微妙、というレベルだったみたいです。試合直後の見込みと比べると軽傷だったのは不幸中の幸いかもしれませんね。
ただ Simão に疲労の蓄積があることは間違いないと思うので、Recre 戦は苦しい台所事情であっても Simão には休養を与えてほしいと思っています。
2009年02月03日(火)
_ [Atlético] Aguirre 解任
まだ公式サイトでは発表されていませんが、Javier Aguirre 監督の解任が確実となりました。後任は現在 Castellón で監督を務めている Abel Resino 氏で、任期は今シーズン終了までとなります。MARCA によると現地時間の本日13時から Aguirre の会見が行われ、19時から Abel の就任会見が行われるとのことです。
2009年に入ってからの Atlético は Liga と Copa の計7試合で2分5敗と未だに勝利がありません。年が明けてからベストメンバーを組めなかったことは事実ですが、そういう状況でも何とかするのが監督の仕事でしょうからねぇ……。と言うことを考えるとメンバーが揃えられなかったというのは言い訳にはならないのかも。一時期のお隣みたいに怪我人が続出するような状況なら話は別かもしれませんが。
とは言え解任された理由は結果が出ないからだけではなく、試合の内容にも問題があったからだと考えています。そもそも Aguirre のやり方は現地ファンから歓迎されていたとは言い難かったので、結果が出なければ不満が爆発するのは当然かもしれませんね。しかしながら就任直後に Ibagaza を戦力外扱いした Aguirre に面白い内容の試合を求めるのは厳しいものがあったような気はしますが(苦笑)
尤もこのクラブのフロントに問題が無いとは口が裂けても言えないので、今回も Aguirre だけの問題ではないことは確かでしょう。補強に関しても Aguirre が望んだとおりに行われてきたかどうかは疑問ですからね。Atlético は Barça や Madrid のように会長選挙が無いので、フロントがダメでも何も起こらないことも問題かもしれませんね。
ところで Abel が監督として就任するのと同時にやはり元 Atlético の Santi Denia がヘッドコーチに就任します。またフィジカルトレーナーには Castellón で Abel とともに仕事をしてきた Miguel Peiró 氏の復帰が内定しています(何年振りかは忘れました)。首脳陣の Atlético 色が一転して濃くなりますね。もう少しカンテラーノの扱いも良くなることが期待できるかも。
さて、最後に Aguirre について書きたいと思います。個人的には言いたいことが色々あった Aguirre でしたが、彼が Atlético をヨーロッパの舞台へ導いてくれたことは紛れも無い事実でしょう。こういう形でのお別れとなってしまいましたが、今はただお疲れ様と言いたいです。またどこかで監督を務めることはあると思うので、今後の活躍を期待しています。
_ [Atlético] 新監督のプロフィール
ここでは新監督の Abel の情報を書き連ねたいと思います。
Abel は1960年2月2日生まれで昨日49歳を迎えました。選手としては1980年に Atlético B に加入。1986-87シーズン開幕時にトップチーム昇格を果たし、翌シーズンからはレギュラーの座をつかみ取りました。
Abel の選手としてのキャリアで最も輝かしかったのは1990-91シーズンでしょう。このシーズンの Atlético は Liga 2位、Copa 優勝と優秀な成績を残しましたが、Abel 自身は失点率0.51(33試合で17失点)という Liga 史上2番目の数字で Zamora 賞を獲得しただけでなく、1275分間無失点という素晴らしい実績を残しています。
記録がスタートしたのは1990年11月25日の Mallorca 戦(1 - 0 で敗北)で、31分に Claudio にゴールを割られた直後からとなっています。以降13試合連続で相手を完封し、1991年3月17日の Sporting 戦の45分に Luis Enrique にゴールを破られて記録がストップしました(試合自体は 3 - 1 で Atlético の勝利)。
この1275分間無失点という記録は18年経った現在も世界記録となっています(Van der Sar が更新しそうな勢いですが)。
Abel が Atlético に在籍したのは1995年までで、移籍先の Rayo Vallecano で1シーズンプレーをし、Mallorca との入れ替え戦を最後に選手生活にピリオドを打ちました(Rayo は残留を決めています)。
引退後は Atlético でGKコーチ、ヘッドコーチを務めたのち、2005-06シーズンから当時2部の Ciudad de Murcia で監督業をスタートさせました。そして2部で戦うのも初めてのこのクラブを昇格まであと一歩の4位に導いています。
翌年はシーズン途中から当時1部で不振だった Levante の監督に就任し、最終的に Levante を残留させ、契約を延長しました。ところが2007-08シーズンは開幕からの8試合で勝ち点を1しか挙げられず、解任されました。
今シーズンは冒頭に書いてあるように2部の Castellón を率いており、ここまで昇格圏内の3位とは勝ち点差2の6位と好位置につけていました(余談ですが、Castellón の前監督は元 Atlético の監督でもある Pepe Murcia 氏です)。
と言うことで Abel の監督としてのここまでの実績を考えると若干不安も残ることは否めません。ただ Luis Aragonés 以来、久々の Atlético 出身者の監督なので、良い結果が残せることを願っています。
2009年02月04日(水)
_ [Atlético] Aguirre の最後の会見
昨日は Javier Aguirre の最後の会見がありました。会見では円満解決を強調し、クラブへの感謝の意を述べていました。フロントに対して言いたいことは色々あったと思いますが、Aguirre からクラブ批判のコメントを聞いたことは一度も無かったのではないかと。最後までその姿勢を貫いた Aguirre という人物の器量の大きさを改めて感じました。
Aguirre と選手との関係を見ていてもそれは感じます。Maniche との間にだけは問題がありましたが、それ以外の選手たちからは常に慕われていたように見えました。選手の心をつかめることは監督にとって重要なことだと思うので、今後もまだまだ監督業を続けてくれると思います。
Atlético で監督を務める上では多くのプレッシャーがあったと思うので、その重圧から解き放たれた今はゆっくり休んでもらいたいです。そして再び采配を振るう日を楽しみにしたいと思います。
最後に Aguirre から新監督の Abel に向けてのコメントを掲載しておきます。
「幸運があることを祈っているよ。シーズンの最後には目標である Champions 圏内を確保できることを信じている。今のチームにはそれだけの力があるし、やってくれるはずだ。」
_ [Atlético] Abel の就任会見(雑感)
Aguirre の会見のあとに行われたのが Abel Resino 新監督の会見でした。概要はスポナビで MARCA の記事が訳されているので、そちらを参照していただければと思います。
ところで私は全く知らなかったのですが、Abel は Atlético で監督になることが目標だったんですね。思ったより早く実現したのではないかと本人も感じているかもしれませんね。ただかなり厳しい状況での就任となりましたが。
シーズン終了時の目標は開幕時と全く変わっていないので、Aguirre のコメントにもあるように Champions 圏内で終了できることを祈っています。
ところで個人的にもう一つ期待しているのが昨日も書いたようにカンテラ出身者の登用です。特に将来のカピタン候補とも言われている Ignacio Camacho や、16歳にしてトップチームデビューを果たした Keko など、将来チームの中心になれる可能性を秘めているカンテラーノたちが Abel の下で成長していってくれることを願っています。Abel 自身は B チームで苦労をした上で守護神の座をつかんだので、下にいる選手たちの重要性は理解しているのではないかと思います。
とは言え Abel の契約期間は今シーズン終了まで。結果が出せなければ続投できないので、カンテラの選手たちを積極的に起用するには厳しい状況であることは否定できません。ただすでにトップチーム登録されている Camacho の出場機会くらいは増やしてくれることを期待しています。
2009年02月05日(木)
_ [Atlético] Abel の初陣のスタメンは?
昨日から新監督である Abel の指揮下で練習が行われていますが、本日の練習で初陣となる Recreativo 戦のスタメンが少し見えてきたようです。
現時点でスタメン確実視されているのは、Perea, Heitinga, Ujfalusi, Antonio López, Paulo Assunção, Maniche, Forlán, Agüero の8人です。そして不透明なのがキーパーと中盤の構成です。
まずキーパーですが、Leo Franco と Coupet のどちらかになります。Abel の現役時代のポジションなので、どちらが選ばれるか注目ですね。
そして中盤の構成ですが、本日の練習では残り二つの椅子を Banega と Miguel が占めました。このパターンの場合は中盤が3枚で、サイドは片方しか居ない状態です。変則的な 4-3-1-2 と考えれば良いのかもしれませんね。
しかしながら本日の練習では Simão と Luis García が別メニューだったので、このような形になったとも言えます。特に Simão に起用できる目処が立った場合、システムはそのままで Miguel のところに Simão が入るのか、Banega の代わりに入って従来の 4-4-2 になるのか不明です。
とは言え個人的には Simão には無理してほしくないので、Recre 戦は Banega と Miguel に頑張ってほしいと思っています。
ところで最近は Sinama が右サイドで起用されることが多かったですが、今日の戦術確認練習を考慮すると、Sinama はサイドの要員とはみなしていない可能性がありそうです。本職ではなく守備面で不安があるのが理由なんでしょうかね……。
2009年02月06日(金)
_ [スペイン代表] A 代表召集メンバー
2月11日に Mestalla で行われるイングランド代表戦の召集メンバーです。
GK: Reina (Liverpool), Casillas (R. Madrid)
DF: Piqué (Barcelona), Puyol (Barcelona), Juanito (Betis), Arbeloa (Liverpool), Sergio Ramos (R. Madrid), Albiol (Valencia), Marchena (Valencia), Capdevila (Villarreal)
MF: Busquets (Barcelona), Iniesta (Barcelona), Xavi (Barcelona), Xabi Alonso (Liverpool), Riera (Liverpool), Silva (Valencia), Cazorla (Villarreal), Marcos Senna (Villarreal)
FW: Llorente (Athletic), Güiza (Fenerbahçe), Fernando Torres (Liverpool), Villa (Valencia)
好調 Barça の Piqué と Busquets が初召集となりました。また Iniesta と Silva が復帰を果たしています。一方、代表常連の Cesc は離脱中のため今回はメンバーに入っていません。
尚、Puyol と Albiol は現在戦列を離れているため、代表に合流するかどうかは本人の意思を尊重するそうです。
2009年02月07日(土)
_ [Atlético] Recreativo 戦の召集メンバー
Abel 新監督の初戦となる Recreativo 戦の召集メンバーです。
Coupet, Leo Franco; Seitaridis, Antonio López, Pernía, Heitinga, Ujfalusi, Perea, Pablo; Raúl García, Paulo Assunção, Banega, Maniche, Miguel de las Cuevas, Ignacio Camacho; Forlán, Agüero, Sinama Pongolle
召集外となったのは出場停止の Maxi, 負傷している Simão と Luis García, そして戦術的な要因の Bernabé と Domínguez となっています。準備期間があまり無かったので、最初は起用可能なトップチームの選手を全て召集したみたいですね。
尚、Aguirre 体制のときには恒例となっていた予定スタメンですが、今回は発表されていません。
2009年02月08日(日)
_ [Atlético] 新体制で2009年初勝利!!
Liga Española 22a Jornada : Recreativo de Huelva 0 - 3 Atlético de Madrid
[ 試合の詳細 ]
2009年の8試合目でようやく勝利を挙げることができました。Abel 新監督にとっては上々の滑り出しではないかと思います。Nuevo Colombino は Atlético にとってあまり相性の良いスタジアムではなかったですし。
さて、注目していたスタメンですが、システムは Aguirre のときと同じ 4-4-2 で、サイドアタッカーも二人でした。ただこれが Abel が考えている基本路線なのか、時間が足りなかったので従来のやり方を暫定的に用いたのかは定かではありませんが。次節は Maxi と Simão が復帰するので、この試合で Abel がどういう形でやりたいのかは分かるかもしれません。尤も選手の入れ替わりがあるわけではないので、従来路線が濃厚だと見ていますが。
しかしながらこの試合で Abel のやりたいことが一つだけ確実に分かりました。それは前線からプレスを常に掛けることです。チームとしてうまくプレスを掛け続けることがこの試合でできていたかは疑問ですが、これまでよりも相手へのプレッシャーの掛け方はきつくなったと感じましたし、それに伴い最終ラインの位置も高めになったのではないかと。選手への負担が大きい戦術だと思うのでスタミナ面が心配ですが、うまく機能すれば安定して結果を残せるようになるのではないかと期待しています。
試合は開始早々に Kun のゴールが決まり、 Atlético にとっては理想的な展開だったと思います。今年に入ってからの7試合で先制できたのは Copa の Camp Nou での Barça 戦だけで、あとは常に追いかける展開を強いられていましたから。この先制点がチームに落ち着きを与えてくれたのではないかと思います。
結局前半のうちに2点追加して3点差で折り返し、そのリードを保って試合を終えることができました。後半に追加点を挙げられなかったので物足りなさを感じますが、久々に無失点で終えることができたのは大きいですね。得点に関しては3点挙げましたが、2点目と3点目は2トップの力で奪っただけと見ることもできるので、チームとして得点を挙げるという課題を解消するにはまだ時間が掛かりそうです。とは言えゴールから遠ざかっていた Kun が決めたこと自体はチームにとって大きいことは事実だと思います。
監督の交代でチームが良くなるかどうかが本当に分かるのはこれからだと思います。シーズン途中でチームを引き継ぐのは大変なことだと思いますが、Abel が今の戦力をフルに生かしてチームを改善していってくれることを願っています。
2009年02月09日(月)
_ [Atlético] Recreativo 戦後のコメント
Abel 監督の初戦ということで、久々に試合後のコメントを掲載します。最近は気乗りしなくて更新していなかったのがバレバレですね( ̄▽ ̄;
Abel Resino 監督
「この勝利で良いイメージを持つことができるようになるだろう。(Liga で)5試合も勝ち星から見放されていたのだから、今回の勝利は選手たちの力になるはずだ。そして私自身も今日の試合には満足している。終盤スタミナガ切れて Recreativo に押し込まれてしまった事に関しては私が望んでいたことではなかったが。」
「Atlético には質の高い選手が揃っており、決定力もある。そして今日は前線でボールを奪うこともできていた。選手たちは私がどういうことを考えているか理解してくれているんじゃないかな。前線から守備をするということは相手のゴール近くでプレーできるということだからね。」
「無失点で終えられたことも自信につながるだろう。Recreativo にも私たちと同じくらいチャンスがあったことは確かだが、それはこちらにも言えることだ。」
「私にとってデビュー戦だったが、落ち着いて指揮を執ることができた。開始早々のゴールが自信を与えてくれたと思う。」
Lucas Alcaraz 監督
「後半は多くのシュートを浴びせることができたが、こういう試合で大事なのはゴールという結果に結び付けることだ。それができず残念に思う。」
「守備に関してはミスがいくつかあり、Atlético にそこを突かれてしまった。彼らはチャンスを確実にものにしていたんじゃないかな。」
Leo Franco
「これまでと変わったのは結果だ。それだけだよ。僕たちは3つのチャンスを確実にものにした。そしてそれが試合の結果を左右したんだ。」
「試合に臨む心構え自体に変化はなかった。ただ今日は幸運にも良い結果を得ることができた。ここ数試合僕たちがあと一歩のところで逃していたものをね。」
「守備に関しては以前よりも少しだけラインを上げることで相手を封じることができた。こういうやり方をしていけばこれからも相手の攻撃を防げるはずだ。」
Antonio López
「ようやく探していた結果を得ることができた。僕たちは何よりも勝利がほしかったんだ。そして今日は前半でそれを決定付けることができたんじゃないかな。」
「監督の指示は単純で、もう少し前から守備をすれば良くなるというものだった。それを実践し、あとは訪れたチャンスをものにするだけだった。」
「今日はいつもと違うポジションだったけど、特に気にはならなかった。スタメンでプレーできればどこでも構わないよ。」
_ [Atlético] 怪我人の状況と代表選手の離脱
Valladolid 戦の怪我の影響で Recreativo 戦を欠場していた Simão Sabrosa ですが、本日の練習から全体練習に復帰しました。このまま何事もなければ次の Getafe 戦の出場は問題ないでしょう。
ところで本日の練習から各国代表に招集されている選手たちが抜けています。離脱しているのは以下の8名です。
Maxi, Agüero, Heitinga, Seitaridis, Ujfalusi, Maniche, Perea, Ignacio Camacho
予備選考段階でフランス代表メンバーに入っていた Coupet と Sinama Pongolle は最終的にメンバーから漏れています。また Simão も負傷の影響で最終的には代表メンバーから外れました。
そしてもう一人離脱予定だったものの怪我の影響で代表に合流しなかったのが Diego Forlán です。Forlán は Recreativo 戦の終盤に負傷し交代を余儀なくされましたが、その怪我は左足首の捻挫でした。怪我自体は軽度のものですが、復帰までどの程度掛かるのかは不明です。深刻なものではなさそうなので Getafe 戦に間に合う可能性もありますが、月末には CL も控えているので無理だけはしないでほしいですね。
尚、本日の練習では Luis García と Sinama Pongolle も別メニューでした。Sinama は Recreativo 戦で軽度の打撲を負っていたようです。
2009年02月11日(水)
_ [スペイン代表] 2009年も白星発進!!
親善試合 : スペイン 2 - 0 イングランド
スペイン: Casillas (Reina, m.46); Sergio Ramos, Albiol (Marchena, m.75), Piqué, Capdevila (Arbeloa, m.46); Xavi (Guiza, m.85), Marcos Senna, Xabi Alonso, Iniesta; Fernando Torres (Llorente, m.64), Villa (Silva, m.56)
イングランド: James; Johnson, Jagielka (Upson, m.46), Terry, Cole; Wright Phillips, Carrick, Barry (Lampard, m.46), Downing (Beckham, m.46); Heskey (Crouch, m.46), Agbonlahor (Carlton Cole, m.75)
Goles: 1-0, m.36: Villa. 2-0, m.82: Llorente.
2009年02月12日(木)
_ [Atlético] 代表選手の出場状況
昨日(ユースの試合は一昨日)行われた代表戦に出場した Atlético 所属の選手の出場状況です。
フランスの Marseille で行われたフランス対アルゼンチンの一戦にはアルゼンチン代表として Maxi と Agüero が先発出場し、二人とも81分に退いています。試合は Jonás Gutiérrez と Messi の得点により、アルゼンチンが 0 - 2 で勝利しています。
次にギリシャ代表の Seitaridis ですが、地元の Athens で行われたデンマーク戦にフル出場しています。試合は 1 - 1 の引き分けに終わりました。
Maniche はポルトガル代表の一員として Faro で行われたホームゲームのフィンランド戦に臨みました。試合は Cristiano Ronaldo の PK で挙げた得点によりポルトガルが 1 - 0 で勝利し、Maniche は後半開始から出場しています。
オランダ代表はチュニジアの Rades で行われたアウェーゲームで 1 - 1 の引き分けに終わり、Heitinga は先発出場して85分までプレーしました。
Ujfalusi はチェコ代表として Casablanca で行われたモロッコ戦でフル出場しましたが、試合はスコアレスドローで終了しています。
そしてコロンビア代表の Perea ですが、ハイチ戦にフル出場しています。試合自体はコロンビアが 2 - 0 の勝利を収めています。
ユース世代では U-19 代表で Ignacio Camacho がアウェーのイングランド戦でフル出場し、チームも 0 - 3 で勝利しています。また U-21 代表では B チームの De Gea がノルウェー戦にフル出場しており、試合は 1 - 1 という結果に終わっています。
2009年02月13日(金)
_ [Atlético] Forlán も準備万端
前節の Recreativo 戦の終盤に負傷した Diego Forlán が、本日は通常メニューをこなしました。昨日も全体に合流していたものの途中から別メニューを消化していました。しかしながら本日は最後まで消化し、Getafe 戦出場が問題ないことを示しています。
Forlán が復帰したことで、現在離脱しているのは Luis García のみとなりました。Luis García の怪我は右大腿二等筋の肉離れで、復帰にはもう少し掛かると見られています。
さて、日曜日の Getafe 戦には Recre 戦を怪我で欠場した Simão と出場停止で出られなかった Maxi も帰ってきます。つまりほぼ全員起用できることになるので、この試合で Abel が現時点でベストだと考えている布陣が見えてくるのではないかと思います。
2009年02月14日(土)
_ [Atlético] 召集メンバー発表は試合当日
先週は遠征することもあり試合前日に召集メンバーを発表した Abel でしたが、今節は試合当日に決定することが明らかになりました。
現在チームで離脱しているのは Luis García だけなので、それ以外に4人外れることになります。試合前日の練習は先週同様非公開なので、Abel は Aguirre とは異なり事前に手の内を明かしたくないのかもしれませんね。もしくは選手の入れ替わりはないのでやり方を変えなければいけないと考えているのかも。
いずれにしても明日のベンチ入りメンバー、そして先発メンバーがどうなるかで Abel の考えが少しは見えてくるのではないかと思っています。
2009年02月15日(日)
_ [Atlético] Getafe 戦の召集メンバー
試合当日の練習後に Abel Resino 監督が召集メンバーを発表しました。
Coupet, Leo Franco; Seitaridis, Antonio López, Pernía, Heitinga, Ujfalusi, Pablo; Raúl García, Maxi, Paulo Assunção, Banega, Maniche, Miguel de las Cuevas, Simão; Forlán, Agüero, Sinama Pongolle
メンバーから外れたのは負傷している Luis García, Perea と Bernabé, Ignacio Camacho, Domínguez となっています。Perea は本日のセッションで首に違和感を感じたため、メンバーから外れたそうです。
ところで個人的に残念なのは Ignacio Camacho のメンバー落ちです。彼のポジションの選手層が厚いので割って入るのはなかなか大変なのは事実ですが、Aguirre のときと同じようにメンバー入りするのが厳しいという状況は続きそうな気配です。Abel は早急に結果を求められているので、若手を育てていくという余裕が現時点ではないのかもしれませんね。チームが軌道に乗れば出場機会が増えることを期待したいです。
_ [Atlético] 終盤に追いつかれて勝ち点2を失う……
Liga Española 23a Jornada : Atlético de Madrid 1 - 1 Getafe
[ 試合の詳細 ]
Abel の采配は1点を守り切るためのものではなく追加点を奪いにいくためのものだったと思うので、勝ち点を2つ失ってしまった要因はやはり2点目を挙げられなかったことでしょうね。特に Maniche の絶好機は確実に決めておかないといけなかったのではないかと。
とは言え相手に PK を外してもらったのだから勝ち切らなければならなかったことも事実でしょう。失点シーンは最終的に Albín をフリーにしてしまったことよりも、この攻撃が始まるきっかけとなったパスカットが問題だったのではないかと考えています。ゴール前で Maniche が無理して繋ごうとした結果でしたから。
もちろん後ろからでも繋ごうという姿勢は重要だと思いますし、スペインのチームなのだから当然なのかもしれません。とは言え失点した時間帯は88分。もう少し安全第一のプレーをしても良かったのではないかと言いたくもなります。Maniche としてはうまく繋いでカウンターに持ち込みたかったんだと思いますが、リスクを犯してまでカウンターを仕掛ける状況ではなかったんじゃないかなぁ……。
失点の場面では Maniche がやらかしてしまいましたが、このシーンに限らずこの試合では他の選手(特にセントラルの二人)もプレッシャーを掛けられても何とかして繋ごうとしていたように見えました。そしてボールを失ってピンチを招く場面が何回か見受けられました。足元がそれなりにしっかりしている Ujfalusi が繋ごうとするのは分かりますが、Pablo は素直にクリアした方が良いのではないかと(苦笑) 無論 Ujfalusi もクリアをミスっているのですから、足元の技術に関係なく状況に応じて安全策を取るべきなんでしょうけど( ̄▽ ̄;
以上のことからこの試合の守備に問題があったことは否めません。ただチーム全体で考えると改善されてきていることも事実でしょう。以前と比べると前方でボールを奪える回数が増えたことは間違いないです。あとはメリハリがつけば守備はかなり機能するのではないかと。結果は引き分けに終わりましたが、この点において Abel も手ごたえをつかんだのではないかと勝手に思っています。
一方攻撃の方ですが、流れが良かったのは Kun が退いて Sinama が右に入ってからだったように見えました。Sinama は中盤が厚くなった状態で右サイドを任せると持ち味が生きるのかもしれませんね。この試合の状況だと守備が疎かになっても Maxi が埋めてくれましたから。
そして Maxi もやはり元々のポジションである中央の方が生き生きとしている印象が。Maxi が持ち味を出せるのは1トップ下なのかもしれませんね。ただこのポジションで起用するということは Kun か Forlán を控えに回さなければならないので、難しい問題かもしれませんね( ̄~ ̄;)
それにしてもこの試合で勝ち点3を挙げられなかったことは、これから始まる Angliru 峠を考えると本当に痛いです。しかも間に CL が挟まっているので日程的にも非常に厳しいですから。前回のこの峠は散々な結果に終わっているので是非ともリベンジを果たすような結果を残してもらいたいのですが、復調途上の現状を考えるとなかなか厳しいものがあるかもしれませんね(;-_-)=3
2009年02月16日(月)
_ [Atlético] Getafe 戦後のコメント
Abel Resino 監督
「後半はボールをより多く支配することができたし、試合そのものをコントロールすることはできていた。しかし多くのチャンスを作りながらこういう結果になってしまうのもサッカーだ。Getafe からすると思わぬ形で手に入れた引き分けだったんじゃないかな。」
「(スタメン変更については)先週の試合は過去のものだ。今回は Maxi と Simão が出場可能で、実際彼らのおかげでボールを支配できた。Getafe は上位勢と戦うときはモチベーションが高くなるので、今回もそれに該当したのだろう。」
「私たちはできる限り Getafe からボールを奪うことを心がけた。そのために前線からプレを掛け続け、そして彼らにはあまりチャンスを作らせなかった。こちらの方が良かったことは確かだ。もちろんまだまだ改善点は山積みだが、解決できればどこを相手にしてもこのチームは勝てるはずだ。」
Víctor Muñoz 監督
「PK の失敗で負けていたらショックだったので、引き分けることができて良かったよ。Albín はシーズン序盤にも PK を外していたので今のキッカーは Casquero なのだが、Albín が名乗り出たのだろう。この辺りの秩序は今後のことを考えると徹底していかなければならない。こういう形で勝ち点を失ったら後々に響くからね。」
「今日の選手たちの奮闘ぶりには感謝したい。最後まであきらめずに同点を目指して戦ってくれたからね。こういう戦いが安定してできるかどうかが今後の課題かな。」
Leo Franco
「こういう形で貴重な勝ち点を失ってしまってはダメだ。これから先上位争いをしていくためにも勝ち点3がどうしてもほしかった。でもこれからも今のやり方を続けていくだけだよ。」
「試合自体は双方に勝つチャンスがあった。彼らにも決定機はいくつかあったわけだしね。ただチャンスの数はこちらの方が間違いなく多かったし、僕たちは勝利に値するだけのプレーはしていたはずなんだけどね。」
「この15日間で Abel 監督は自分が考えていることをたくさん語ってくれた。こちら側はまだまだ学ばねばならないことが多いが、監督の考えているサッカーができるよう練習を続けていくだけだ。」
Maniche
「これがサッカーだよ。決めるべき時に決めなければこうなってしまうんだ。だが悔やんでも仕方がない。チームとして戦うことができるようになってきているし、今からは Sevilla での試合のことを考えるだけだ。僕自身は追加点を挙げるチャンスを逃してしまった。キーパーにうまく対応されてしまったよ。」
「監督が代わってもチームのパフォーマンスが大きく変わるわけではないことは、サッカーを知っているものなら誰でも分かっていることじゃないかな。試合の勝敗とは関係なく、選手は常に全力で戦うだけだ。」
2009年02月18日(水)
_ [Atlético] Juanito と交渉中?
今シーズン限りで Betis との契約が切れるスペイン代表セントラルの Juanito と交渉中のようです。今シーズンも相変わらず守備が不安定なため、今度のオフも守備のテコ入れは続きそうです。
ところで Juanito の第一希望は Betis との契約を延長することだそうです。as によると Atlético が Juanito に提示した年俸は100万ユーロを少し超えるくらいの額だそうですが、もし Betis が同程度の条件を提示すれば残留する可能性が高いようです。Betis が本気で引きとめることを考えるのであれば提示できない条件ではないのでは、と個人的には思っています。逆に言うと Atlético が獲得するにはもう少し条件を引き上げる必要があるのかなぁ……。ただ現在32歳の選手によりよい条件を提示するかどうかは微妙なところかもしれませんね。
ということで Juanito の獲得の可能性は現時点ではそれほど高くないかもしれませんが、一方で Juanito が加入した場合は Heitinga が放出されるのではないかと as では示唆されています。そして Heitinga を売却して他のポジションの選手を獲得するのではないかともあります。
Heitinga は今シーズンの守備の不安定さの一因を担っていることは確かだと思うのですが、昨夏加入したばかりの選手をあっさり手放すのはどうなんだろうか、と考えてしまいます。ただ Abel が監督に就任してからベンチを温めている状況なので、現時点で重要視されていないことは事実だと思いますが。
とは言え個人的には放出には反対です。彼のキック精度が非常に高いことは間違いないので、セントラルで起用するのが不安なら右のラテラルで起用するのもありなのでは、と考えているからです。今度のオフの補強ポイントとして右のラテラルは再三再四挙がっていますが、Heitinga を回してしまうというのはダメなんでしょうかね。もちろん右に回しても守備の不安は残ることは確かですが、セントラルよりは負担が軽いわけですし。補強することばかり考えるのではなく、今いる選手をうまく使っていくというのも考慮してほしいなぁ、と今回の as の記事を読んで思ってしまいました。
2009年02月20日(金)
_ [Atlético] Benjamín Agüero Maradona の誕生!
Sergio Leonel Agüero の初めての子供、そして Diego Armando Maradona にとって初めての孫となる Benjamín 君が、現地時間2月19日の19時頃に誕生しました。母親である Maradona の次女 Giannina ともども良好な状態だそうです。昨年11月に Giannina が体調を崩して入院していたので、何事もなくて何よりです。
それにしても父が Kun で祖父が Maradona という、血筋だけならサッカー界のスターになれそうな Benjamín 君。これでサッカーとは無縁の人生を送ったら、それはそれで面白いかも。でも父と祖父の影響を全く受けずに育つ可能性は限りなく低いと思うので、最終的にプロになるかはともかくサッカー自体はやるでしょうね( ̄▽ ̄;
何はともあれ Kun にとっても Maradona にとっても目出度いことには変わりないでしょう。私も Benjamín 君の誕生を祝福したいと思います。
尚、昨日は練習を欠席して病院で経過を見守っていた Kun ですが、Sevilla への遠征メンバーには加わる予定だそうです。
_ [Atlético] Sevilla 戦の召集メンバー
Sevilla 遠征メンバーが発表されました。
Coupet, Leo Franco; Seitaridis, Antonio López, Pernía, Heitinga, Ujfalusi, Perea, Pablo; Raúl García, Maxi, Paulo Assunção, Maniche, Miguel de las Cuevas, Simão, Ignacio Camacho; Forlán, Agüero
Sinama Pongolle は出場停止、Luis García と Banega は怪我によりメンバーから外れています。Bernabé と Domínguez は Abel の判断で外されています。
Banega ですが、本日の練習で膝を負傷してしまったようです。怪我の程度は不明ですが、試合前日ということもありメンバーから外れました。
一方、先週欠場した Perea と試合中に負傷した Pablo はいずれも回復し、メンバー入りを果たしています。Abel の起用法を考えると両者ともスタメンで起用される可能性が高いのではないかと思います。
2009年02月21日(土)
_ [Atlético] またしても終盤に失点し敗北を喫す……
Liga Española 24a Jornada : Sevilla 1 - 0 Atlético de Madrid
[ 試合の詳細 ]
今シーズンの Sevilla はどちらかと言うと得点力はそんなにないけど守備は堅いというイメージがあったので、試合自体は予想していたようなものでした。だからこそ決めるべきときに決めなければならなかったのだと思います。
ということでかなり酷な評価かもしれませんが、この試合の戦犯は Forlán だと考えています。前半のあのチャンスは間違いなく決めておかなければならないものだったのではないかと。合わせるのは決して簡単なものではなかったのかもしれませんが、Forlán なら決めないと、と思わずにはいられませんでした。隣で喜ぶ準備をしていた Antonio López も Forlán なら決めるだろう、と思っていたのではないでしょうか。
結果的にはここで先制できなかったつけが最後の最後で来てしまったように感じます。もちろん先制できていたとしても同点、さらには逆転を食らったかもしれませんが、試合展開が変わっていたことだけは確かだと思います。
とは言え終盤に失点してしまうこと自体はどうにかしてもらわねば……。2試合で勝ち点を3つも失ったわけですから。しかも今回は最終的に CL 圏内を争う可能性のある Sevilla の勝ち点を2つ増やしてしまいました。終盤に集中力が切れてしまってしまうのかどうかは分かりませんが、この悪癖は何とかしないと CL 圏内だけでなく UEFA 圏内も危ういのではないかと思います。
さて、Liga ではまたしても雲行きが怪しくなってきましたが、落ち込んでいる間もなく CL が再開されます。チーム状態は決して良いとは言えない中での再開となってしまいましたが、序盤も同じような状況で CL だけは結果を残していたので、今回もそれが再現できることを期待しています。火曜日の試合では第2戦を有意な状況で迎えられるような結果を残してくれることを願っています。
2009年02月23日(月)
_ [Atlético] Porto 戦の召集メンバー
試合前日の練習後に Porto 戦の召集メンバーが発表されました。
Coupet, Leo Franco; Seitaridis, Antonio López, Pernía, Heitinga, Ujfalusi, Pablo; Raúl García, Maxi, Paulo Assunção, Banega, Maniche, Miguel de las Cuevas, Simão, Ignacio Camacho; Forlán, Agüero, Sinama Pongolle
Luis García と Perea は怪我により外れており、Bernabé と Domínguez は Abel の判断で外されています。
Sevilla 戦で Romaric に頭突きを食らい病院に搬送された Luis Amaranto Perea ですが、左頬骨の骨折と診断されました。ただ怪我自体は大きなものではなく手術の必要な無いそうで、復帰までは1ヶ月程度と見られています。しかしながら頭部に衝撃を受けたため、水曜日に行われる精密検査の結果で復帰時期が改めて判断されるようです。
CL が再開され日程が厳しくなるこの時期に離脱者が出てしまうのは本当に痛いですが、残ったメンバーで何とかしてもらうしかないですね。まずは Porto 戦で良い結果を残せることを祈っています。
2009年02月24日(火)
_ [Atlético] 二度のリードを守り切れず……
Champions League First Knockout Round 1st leg : Atlético de Madrid 2 - 2 Porto
[ 試合の詳細 ]
普通に考えるとカサで 2 - 2 というのは厳しい結果だと思います。ただタカーウオさんのツッコミにもあるように実際に試合の中味を考えると第2戦に勝負を持ち込めただけでも良しとすべきなのでしょう。内容も考慮すると勝ち切れなかった Porto の方がもったいないことをしたと考えているかもしれませんね。と言うことで題名には「守り切れず」と書きましたが、実際は「よく2失点で終えられたねぇ」が正しいかもしれません(苦笑)
Abel が就任してから守備ラインを高めに保つようになりましたが、それゆえ裏を取られる危険性も高くなってしまいました。ラインが高いと言えば次の対戦相手の Barça が代表格だと思いますが、ここは守備面での連動性が高いだけでなく、中盤で簡単にボールを取られないから成り立っているのではないかと思います。一方 Atlético は中盤で簡単にボールを奪われてしまう場面が散見できるので、その分相手にチャンスを与えるシーンも多くなってしまうのではないかと考えています。ということで中盤でボールをキープできる選手が一人は居ないと厳しいのではないかと。ここまでの試合を見ていて中盤、しかも比較的低い位置でミスをして奪われてしまうことが少なくないのではないかと感じています。
とは言えシーズン中に戦い方をいきなり変えるのは選手にとって大変だとは思います。ただチームがうまくいっていなかったから監督が変わったわけですから、変化させようとする Abel を責めるわけにもいきません。強いて言うなら Raúl García に固執すべきなところはどうにかしてほしいと思っていますが。今のチーム状態で Raúl García の覚醒を待っているわけにはいかないですからね。
本来であれば下位との試合で少しずつ調子を上げていきたいところだと思います。しかしながら実際は最悪の日程ですからねぇ。正直に言わせてもらうと、今シーズン Atlético ほど日程に恵まれていないチームを探すのは大変なのではないかと思ってしまいます。もちろんこういう日程なのはシーズンが始まる前から分かっていたことですが(苦笑)
さて、第2戦は2週間後ですが、この試合までにチーム状態が劇的に良くなる可能性はあまり高くないかもしれません。ただ望みを繋げたことも事実なので、第1戦の結果を前向きにとらえることにしたいです。
2009年02月28日(土)
_ [Atlético] Barcelona 戦の召集メンバー
本日の練習後に Barcelona 戦の召集メンバーが発表されました。
Coupet, Leo Franco; Seitaridis, Antonio López, Heitinga, Ujfalusi, Pablo; Raúl García, Maxi, Paulo Assunção, Banega, Maniche, Miguel de las Cuevas, Simão, Ignacio Camacho; Forlán, Agüero, Sinama Pongolle
Luis García と Perea は怪我により外れており、Bernabé と Domínguez は Abel の判断で外されています。また Pernía は出場停止です。
と言うことで Abel はトップチームで招集できる選手を全員招集したことになります。スタメンに関してはいつもどおり発表されていませんが、現地の報道だと中盤を厚くして Simão がベンチスタートにする可能性も示唆されています。
_ [Atlético] いろいろ
諸事情により更新が空いてしまったので、いくつかのトピックをまとめてあげておきます。
悲報
先週の土曜日(21日)に Las Rozas で行われた Alevín の試合で、Diego Alcalá 君(9歳)がベンチの屋根の下敷きになるという事故が発生してしまいました。Diego 君は頭蓋骨と脳に傷を負ってしまい何度も手術が行われましたが、不幸にも26日に息を引き取りました。ご冥福をお祈りします。
このような形で尊い命が失われることは本当に悲しいです。この事故を過去のものにせず、徹底的に原因を追究してくれることを願っています。
右のラテラルは?
Abel 就任直後の Recreativo 戦こそ勝利を収めたものの、それ以来またしても勝利がない Atlético。次の試合は Liga 首位の Barça ですが、この試合の右ラテラルには Heitinga が起用される可能性が高いようです。
監督が変わっても右は Perea でしたが現在離脱中。代役として Seitaridis が起用されていましたが、Abel を満足させる働きができず Heitinga に白羽の矢が立ったようです。
個人的にはこのプランは賛成です。Heitinga はオランダ代表では右を務める機会が多いですし、何よりも来シーズンの補強ポイントと言われている右のラテラルを Heitinga で埋められれば補強の必要がなくなりますからね。Heitinga も Seitaridis に負けず劣らず守備が軽い(苦笑)ですが、頑張ってくれることを期待しています。
Kun の未来は?
監督交代後の Agüero は初戦の Recre 戦こそほぼフル出場でしたが、以降は67分、19分(ベンチスタート)、56分と決して出場時間は長くありません。このような状況で噂になっているのが Kun と Abel の確執。as に至っては今シーズン終了後の移籍も示唆しています(as だから個人的には気にしてないですが)。とは言え Kun が不満を持っている可能性は否定できません。
しかしながら私としては Abel を支持したいです。途中交代した試合ではいずれも良いプレーをしていたとは決して見えませんでしたし、ベンチスタートだった Sevilla 戦は出産に立ち会った直後でコンディションに不安がありましたからね。Porto 戦も Abel は交代させた理由として疲労が出ていたことを挙げていましたし。
Kun はその後メディアに対して現状に不満は無いと語っていますが、実際にどう考えているかは分かりません。ただもし不満があっても兄貴分である Maxi が何とか収めてくれるのではないかと。Kun が Atlético を離れる気が無いのも Maxi の存在抜きには語れないと思いますし。Maxi の Atlético に抱いている愛着は非常に大きいと思うので、このような兄貴分に説得されれば Kun も納得してくれるでしょう。
Kun がすでに納得していたら上記は全然意味の無いものですけどね(笑)